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永山則夫

堀川惠子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000241694
ISBN 10 : 4000241699
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本社会を震撼させた連続射殺事件の犯人、永山則夫。生前、彼がすべてを語り尽くした膨大な録音テープの存在が明らかになった。一〇〇時間を超える独白から浮かび上がる、犯罪へと向かう心の軌跡。これまで「貧困が生み出した悲劇」といわれてきた事件の、隠された真実に迫る。

目次 : 序章 事件/ 第1章 語らぬ少年/ 第2章 医師の覚悟/ 第3章 家族の秘密/ 第4章 母と息子/ 第5章 兄と弟/ 第6章 絶望の果て/ 第7章 別離/ 終章 二枚の写真

【著者紹介】
堀川恵子 : 1969年広島県生まれ。ジャーナリスト。フリーのドキュメンタリーディレクターとして番組制作に取り組むとともに、ノンフィクション作品を発表。『死刑の基準―「永山裁判」が遺したもの』(日本評論社、2009年)で、第32回講談社ノンフィクション賞を受賞。『裁かれた命―死刑囚から届いた手紙』(講談社、2011年)で第10回新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    犯罪者を取り上げた本は、時に筆者が心情的に肩入れしたり、構成する内容を無意識に選抜しているかもしれない。安易に犯罪者に同情してはいけないと意識して読んだ。だが、彼の生い立ちを知ると、貧しさとはなんと悲惨なものを生み出すのかと思う。彼の兄3人、父も賢明に生きようとしたが、野垂れ死ぬか犯罪者となった。姉や妹たちは精神を病むか身を持ち崩した。仕事と家庭を持った三男も、深い傷を抱えているだろう。彼を鑑定した医師の撮った写真や姉との文通の内容を見ると、苦悩からの犯罪と快楽のための犯罪の違いをしみじみと感じた。

  • ころりんぱ

    少年犯罪の死刑判決とセットの「永山基準」…言葉だけはよく聞くが本当には知らなかった。昭和44年に19歳の永山則夫が起こした連続射殺事件。概要を見れば、4人も殺して逃げた挙句捕まった凶悪犯。当然死刑でしょう?以前の私なら迷いなくそう思っただろう。この本、当時行われたカウンセリング型の精神鑑定のテープと関係者への綿密な取材を踏まえ、事件を起こした当時の永山則夫の真の姿に迫っている。貧困家庭で恵まれない子どもだったから、では済まさない、人を理解しようとする精神科医の意地と著者のジャーナリスト魂に敬服。

  • どんぐり

    Jazz喫茶のボーイとして働いていたころの永山則夫を見たことがある、と中上健次がどこかで書いていたのを思い出した。あれは、『破壊せよ、とアイラーは言った』だったろうか。手元に本がないので定かではない。本書は、当時19歳の少年永山則夫がなぜ連続射殺事件を起こしたのか、精神科医石川義博の精神鑑定で永山自身が語った49本の録音テープから明らかにしていく。当時、貧困が生んだ事件と騒がれていたが、「彼は、愛を与えてくれなかった家族への当てつけを果たし、ついには自分自身を後戻りできない絞首台へと続く一本道へと追いやっ

  • 1.3manen

    青森の田舎町で育った、子沢山の貧家の末っ子。集団就職の上京、金の卵(6頁)。故郷の網走の、網走港沖には、帽子岩という、渡良岩(わたらいわ)がある。アイヌのチパシリから来ており、幣場(ぬさば、神を祀る儀式を行う場)とのこと(63頁)。人間は極限状態に置かれた時、生き抜くため、最も辛い出来事を記憶の奥底に、無意識界へと押し込んでしまう(81頁)。PTSD(184頁〜にもある)防止には必要かと思う。蓄膿症がひどく、袖先は鼻汁でピカピカ(108頁)。黄色い鼻汁は苦しいと思う。 

  • はちてん

    裁判報道などで「永山基準」といった表現を目にする度に気になっていた一冊。従来、永山の犯罪は貧しさ故としか伝わっていなかった。ここに石川鑑定が明るみにでたことで事件は違った一面を詳らかにした。当時、石川鑑定が裁判で取り上げられていたら、かの基準は違ったものになっていたのか。石川鑑定は本人だけでなく母親を中心としたバックグラウンドにまで及ぶ。好奇心で一気に読んでしまったがじっくり読み直すべきかもしれない。ともあれ、永山が無関係な人を4人も殺害したことは事実で同情はできない。→

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