Books

永山則夫 封印された鑑定記録 講談社文庫

堀川惠子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062936286
ISBN 10 : 4062936283
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

連続射殺犯・永山則夫。犯行の原因は貧困とされてきたが、精神鑑定を担当した医師から100時間を超す肉声テープを託された著者は、これに真っ向から挑む。そこには、父の放蕩、母の育児放棄、兄からの虐待といった家族の荒涼とした風景が録音されていた。少年の心の闇を解き明かす、衝撃のノンフィクション。

目次 : 序章 事件/ 第1章 語らぬ少年/ 第2章 医師の覚悟/ 第3章 家族の秘密/ 第4章 母と息子/ 第5章 兄と弟/ 第6章 絶望の果て/ 第7章 別離/ 終章 二枚の写真

【著者紹介】
堀川恵子 : 1969年広島県生まれ。ジャーナリスト。『チンチン電車と女学生』(小笠原信之氏と共著)を皮切りに、ノンフィクション作品を次々と発表。『死刑の基準―「永山裁判」が遺したもの』で第32回講談社ノンフィクション賞、『裁かれた命―死刑囚から届いた手紙』で第10回新潮ドキュメント賞、『永山則夫―封印された鑑定記録』(以上、講談社文庫)で第4回いける本大賞、『教誨師』(講談社)で第1回城山三郎賞、『原爆供養塔―忘れられた遺骨の70年』(文藝春秋)で第47回大宅壮一ノンフィクション賞と第15回早稲田ジャーナリズム大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • てつのすけ

    著者は死刑廃止論者であるため、偏った見解になりがちであり違和感がある。一方、本書で述べられているように、刑を執行する刑務官の立場は理解できる。また、なぜ犯罪が起きたのかを追求することは必要であろう。 しかし、そのことをもって、国家が人の生命を奪うことが許されないと結論付けるのは乱暴であると考える。 亡くなられた被害者、遺族の思いを馳せると、死刑も当然ではなかろうか。

  • bibi

    1969年連続射殺事件を起こした永山則夫のノンフィクション。根気強く丁寧に信頼関係を築き調べあげた鑑定記録から浮かび上がる則夫の生い立ち。さらに遡る母ヨシの生育も関係していることがわかる。「乳児は肌を離すな。幼児は肌を離せ、手を離すな。思春期は手を離せ、目を離すな」の意味が深い。

  • hatayan

    1968年に4人を射殺した永山則夫。母に捨てられ、兄に虐待される苛酷な家庭環境のなかで、人との接し方を学べずに育ちました。石川義博医師は9ヶ月かけて永山を精神鑑定。犯行の動機を金目当てではなく兄弟への当てつけだったとし、当時は先端の知見であったPTSDにも触れつつ、原因が必ずしも本人に帰するものではない結論を導くも、厳罰に処すべきとする裁判の結論の邪魔とされて排斥されてしまいます。 永山は石川の鑑定書を終生心の支えにしていました。自分に真剣に向き合ってくれた人への感謝を、永山は忘れてはいなかったのです。

  • きょちょ

    永山に対する2回目の精神鑑定が「石川鑑定」。 実に約300日に及ぶ永山との面談。 そしてこの面談には100時間の肉声テープが残されていた。 これにより永山の殺人の動機が明らかにされる。 1審ではこの鑑定は無視され死刑判決。2審ではこの鑑定が採用され無期懲役。上告後最高裁からの差し戻しでは、この鑑定は無視され、結果死刑判決。 永山の母は永山を捨てたが、その母も捨てられた人生を送っていた。このノンフィクションは、裁判の矛盾を訴えるとともに、家族愛が生きていくうえでとても重要であることを教えてくれる。 ★★★★

  • yamahiko

    著者の取材力と構成力、文章力が秀逸だった。良き書き手によるノンフィクションは読み手の心を揺さぶる、そんな一冊でした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items