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東京オリンピック1964の遺産 成功神話と記憶のはざま

坂上康博

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787220929
ISBN 10 : 4787220926
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

開催に反対する世論、政治家の思惑、文学者による批判、都市での受け止め方、学校での関連教材の配布や観戦動員、音楽や踊りの経験、パイロット選手の記憶―1964年の記憶を多角的に掘り起こし、「成功神話」を批判的に検証して、遺産の正負両面を明らかにする。

目次 : 第1章 池田勇人首相と東京オリンピック/ 第2章 天皇・原子力・オリンピック/ 第3章 忘れられた遺産―文学者たちの東京オリンピック批判/ 第4章 五輪競技を開催した八王子市―記録映画にみる都市の経験/ 第5章 学校に届いた東京オリンピック/ 第6章 東京オリンピックと踊る人々/ 第7章 「オリンピック・マーチ」が鳴り響いた空―「オリンピックと音楽」に刻まれる「記憶」/ 第8章 パイロット選手の記憶/ 終章 対談:一九六四年大会と二〇二〇年大会を双方向で捉え直す(坂上康博/來田享子)

【著者紹介】
坂上康博 : 1959年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻はスポーツ史、スポーツ社会学、社会史

來田享子 : 1963年生まれ。中京大学スポーツ科学部教授。専攻はオリンピック・ムーブメント史、スポーツとジェンダー。東京2020オリンピック・パラリンピック大会組織委員会理事を務めた。また、2021年に国際オリンピック史家協会のヴィケラス賞を受賞

中房敏朗 : 1962年生まれ。大阪体育大学体育学部教授。専攻はスポーツ史

高尾将幸 : 1980年生まれ。東海大学体育学部講師。専攻はスポーツ社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Toska

    半ば伝説と化した1964年の東京オリンピックについて、一面的な称賛でも批判でもなく、様々な角度から振り返った論集。水面下で展開された池田勇人と佐藤栄作の政争。作家たちの意外に辛辣なオリンピック観。町の近代化に向けて巧みにオリンピック運動を取り込んだ八王子市の試み。「東京五輪音頭」などの踊りでオリンピックを体感するという古式ゆかしいカルチャー等々。オリンピックの盛り上がりを下支えした時代背景がよく分かる。こうしたニュアンスを抜き去って、ただ成功体験だけを追いかけても上手くいくわけはないのだ。

  • 澄川石狩掾

    尾崎正峰「「オリンピック・マーチ」が鳴り響いた空」は興味深い論文だった。 公式記録映画『東京オリンピック』では、開会式での選手団の入場時に流れる行進曲が、ほぼ古関裕而「オリンピック・マーチ」のみであったが、実際には他にも多数の曲が流れていたという。その上、当時は「オリンピック・マーチ」はそれほど評価されていなかったという。記憶の書き換えは恐ろしい。

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