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もっと知りたいやまと絵

土屋貴裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784808712655
ISBN 10 : 4808712652
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan

Content Description

目次 : 序 やまと絵とは(やまと絵の成立と基本概念/ 平安時代の唐絵とやまと絵/ やまと絵の画面構成)/ 第1章 やまと絵の歴史(古代/ 中世/ 近世/ 近代)/ 第2部 やまと絵の主題と広がり(人事と景物/ 四季絵/ 月次絵/ 世俗人物の肖像画/ 歌仙絵/ 経典の荘厳とやまと絵/ 調度手本と料紙装飾/ 仏画のなかのやまと絵山水/ 工芸品のなかのやまと絵表現)

【著者紹介】
土屋貴裕 : 1979年生。千葉大学大学院単位取得満期退学。東京文化財研究所を経て、東京国立博物館絵画・彫刻室長。「春日大社千年の至宝」(2017年)、「天皇と宮中儀礼」(2019年)、「国宝鳥獣戯画のすべて」(2021年)、「やまと絵―受け継がれる王朝の美―」(2023年)等の展覧会を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • シフォン

    やまと絵展の復習として。やまと絵は、平安時代から明治時代、日本を舞台(山水、花鳥、草花、行事、祭礼、物語、人物)として描かれたものということがわかった。地味な感じがするものが多いような気がするが、洛中洛外図屏風の金色の雲、源氏物語絵巻、鳥獣花木の金銀の装飾は華やか。やまと絵の絵屏風が、贈答品として大量に海外に送られていたとは知らなかった。土佐派、住吉派、板谷派についても知ることができた。

  • takakomama

    「やまと絵 受け継がれる王朝の美」展の復習。平安時代から描き継がれたやまと絵。作品の解説が詳しいです。

  • 乱読家 護る会支持!

    やまと絵は、中国由来の絵画(唐絵)との対概念で成り立つジャンル。平安時代前期ごろに成立した。鎌倉時代には、一遍聖絵などの風景表現、似絵などの人物表現が発展。南北朝時代、室町時代は金地屏風など金銀加飾が登場。また絵師の地位も上がり、やまと絵にサインを残すようになる。 安土桃山時代から江戸時代にかけて、多くの絵師がやまと絵を描くようになる。長谷川等伯、狩野永徳、俵屋宗達など。。。 歴史に名を残す作品は、今も昔も経済的原則に基づき、絵師の目的、依頼者の目的があって、ビジネスとして成立するようですね。

  • kaz

    やまと絵の概念がだいぶ理解できるようにはなったが、分類分けにあまり興味が持てないということも自覚した。日本の美術史の理解という点では役に立つ。図書館の内容紹介は『やまと絵は千年もの長きにわたり描き継がれてきた、日本絵画を代表するジャンルの1つ。やまと絵の代表的な作例を取り上げながら、時に周辺分野の作例にも目を配りつつ、その長大な歴史をコンパクトに追う』。

  • お抹茶

    やまと絵の歴史を代表作と共に簡潔に繙く。隋・唐に源を持つ唐絵に学びつつ平安時代前期に改良を加えられたのがやまと絵。やまと絵は屏風絵・屏風歌とともに発展し,モチーフを散在し,どこを切り取っても絵になり,集合した全体も絵になる。異なる時間を一つの画面に描く「風景の理想化」も鎌倉時代の特質の一つ。安土桃山時代の御所の障壁画は狩野派による漢画に置き換わった。天皇家や大名家といったパトロンを失い,西洋絵画が導入された明治時代に「外の美術」である中国絵画に対するやまと絵の役割は終わり,日本画が新たな「和風」になった。

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