Books

スイス探訪 したたかなスイス人のしなやかな生き方

國松孝次

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784048838207
ISBN 10 : 4048838202
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2003
Japan

Content Description

牧歌的イメージに隠されたスイス人のしたたかな素顔とは。武装中立、民間防衛、スイス銀行、独特の外国人対策など強固な共同体意識に根ざした彼らの姿に、日本の未来を考えるヒントを探る。世界を知る名作エッセイ。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
著者が指摘するように、大多数の日本人はス...

投稿日:2010/08/02 (月)

著者が指摘するように、大多数の日本人はスイスのことをよく知らない。永世中立国とかスイス銀行とかアーミーナイフとかレマン湖とか、キーワードは思いつくけど、それらについても、単語以上の知識をほとんど持ち合わせていないというのが大方ではないでしょうか。 それらを、駐スイス大使として現地で暮らした國松孝次さんが明快に解説してくれたのが本書『スイス探訪』であります。 ウィリアム・テルの話から説き起こし、どんどんとスイスと言う国家の本質に迫っていく。手並みも鮮やかだし、例示されるトピックスも興味深く、最後まで退屈することなく読みきれました。 著者は、知ってのとおり、あのオウムに撃たれた警察庁長官で、長官を退官後、どこだったかに理事長として天下ったあと、スイスへ大使として赴いたのですが、いかにも警察出身者だなと感心してしまうような鋭い洞察力が発揮されていたり、警察のトップだったということにひっかけたユーモアもちりばめられていて、この人でなければ書けないスイス紀行文に仕上がっています。

ポルツマン さん | 岩手県 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • MA

    周りを海で囲まれ、海に守られてきた島国の日本は独特な文化を育んできた。 その海という強力な味方を持たず、大陸の、しかも周りをドイツ•イタリア•フランスに囲まれたヨーロッパの小国スイスが侵略を免れ、強い独自性を持っていることを知っている日本人は少ないだろう。 観光地として人気のある自然豊かなスイスはスイスの一面に過ぎず、国の成り立ちや政治、国民の気質に驚くような面白さがある。 日本と同様に侵略された歴史のないスイスの独特な文化を知るにはベストな一冊だ。

  • gram1126

    スイスがイメージしやすくなった。歴史がいいと思う。作者はオウム関係の事件で被害者になった方だっだ。その後にスイスに着任。健康に人生を歩まれているのだと安心した。

  • いもむし

    スイスと言えば観光、せいぜい永世中立国であることぐらいしか思い浮かばないが、こうした一般的なイメージとは裏腹に、傭兵によって豊かになった国であり、ガチガチの武装中立の国である。そんな知っているようで知らなかったスイスに気づかされる良書。著者の略歴だけみて、何だ官僚の天下りか、とか思ったが、ちゃんと勉強しており、観察眼も鋭い。さらに著者が狙撃事件で有名な國松元警視庁長官というのも驚き。いろんな意味で楽しめた。

  • UFO_TypeR

    ハイジとチーズのイメージがほとんどのスイスに関する本。でも、よく考えるとあまり知らない。たった800万人ほど、でネスレやメガファーマを持ち、極めて裕福な国。外国人比率が20%もいたり、なんでも国民投票できめる。各アパートには核シェルターがあったり、民兵が48時間で20万人動員できる武闘派の一面も。それでも高齢化や科学技術メインの政策など日本が見習うことは多いと思う

  • 小物堂社

    大使館の人が描いた本なので、大した面白さはない。ただスイスが中立国と言われる所以がわかる、ような気がする。国連加盟、EU加盟、金銭感覚、多国籍企業、傭兵、武装、侵略

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items