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海の上の世界地図

和田博文

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000222303
ISBN 10 : 4000222309
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2016
Japan

Content Description

アジア・中近東・地中海など、様々な文化圏との差異や落差を体験しながら、時間をかけてその意味を反芻していくのが、かつての欧州航路の旅だった。西洋のマナーや簡単な語学を身につける一方、寄港地では、列強によって分割された世界地図を意識し、自らのアイデンティティを繰り返し確認することになる。遣欧使節や船員、軍人、実業家、文学者、美術家たちの紀行をたどり、近代日本一世紀の歩みを解き明かす。

目次 : 序章 海の上の世界地図―欧州航路の一世紀/ 第1章 幕末〜明治の遣欧使節の航海記―1861‐1873/ 第2章 一九世紀後半の列強が支配するアジアの海―1863‐1902/ 第3章 日露戦争後の帝国と南方への進出―1902‐1913/ 第4章 第一次世界大戦とドイツ潜航艇の無制限商戦撃沈―1914‐1921/ 第5章 一九二〇年代に到来するツーリズムの季節―1921‐1931/ 第6章 ファシズムの跫音と第二次世界大戦―1931‐1945/ 第7章 敗戦後の渡欧と、欧州航路客船時代の終焉―1946‐1964

【著者紹介】
和田博文 : 1954年横浜市生まれ。神戸大学大学院文化学研究科(文化基礎論専攻)博士課程中退。東洋大学文学部教授。ロンドン大学SOAS客員研究員、パリ第7大学ポスドク、中国の大学院客員教授などを務める。著書に『シベリア鉄道紀行史―アジアとヨーロッパを結ぶ旅』(筑摩選書、第39回交通図書賞)、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • C-biscuit

    図書館で借りる。新刊のネット予約で借りたので多少タイトルから連想される内容との差があったように思うが、面白く読めた。この本は副題にもある通り、船舶における欧州航路の歴史が書かれている。幕末から航空機の時代になるまで、時代ごとにどのように変化して行ったのかがよくわかる。特に二度の世界大戦を挟んでおり、商船、客船がが武装していた時代もあったのが驚きで、ヨーロッパへの旅も命がけであると感じる。一般の人が、海外に出ることは稀な時代の話が中心なので、有名人の手記が紹介されていたりと中身もあるが、読む時間もかかるw。

  • takao

    ふむ

  • 志村真幸

     本書は、幕末から第二次大戦後までを全44章で語ったもの。時代順に、人物や事件や船や土地を中心にまとめられている。とりあげられている人物は、文久遣欧使節、巌谷小波、長谷川如是閑、徳冨蘆花、近藤浩一路、野上弥生子などなど。彼ら彼女らの紀行文/旅行記から分析されている。  全体的にはエピソード的で、いささかまとまりや分析に欠けるように感じた。雰囲気をつかむのには向いていると思うが。

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