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おれたちの歌をうたえ

呉勝浩

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163913278
ISBN 10 : 4163913270
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan

Content Description

真っ白な雪と、死体。遠ざけたはずの過去―40年前のあの日、本当は何があったのか。いまになって届いた友からの謎かけが、元刑事の魂を、揺り動かす。長野県上田市と松本市、そして東京を舞台に紡がれる暗号ミステリーは、40年の時を経て、真実へとひと走る。友情をあきらめなかった男たちの物語。

【著者紹介】
呉勝浩 : 1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年『道徳の時間』で第六一回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。18年『白い衝動』で第二〇回大藪春彦賞受賞。20年『スワン』で第四一回吉川英治文学新人賞、第七三回日本推理作家協会賞受賞。第一六二回直木三十五賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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評価が難しい。力作ではあるし、難しいこと...

投稿日:2021/04/24 (土)

評価が難しい。力作ではあるし、難しいことにチャレンジしたのも分かる。だけど、著者の手に負えていない気がしてならない。ミステリらしくするためだろうけど、とにかく暗号がスッキリしなくて。。。これ、必要だったのだろうか? 好きな作家だけに、次に期待したい。ので、ちょっと甘めに星3つ。

シン さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    全編にわたってサスペンスとハードボイルドの横溢する作品。ヴェルレーヌの詩を引用する遺言にはじまり、「永遠の五人組」を回想する時へと遡り、昭和と令和の今とが有機的に繋がり交錯してゆく。分量も分量だし、これを十分な読み応えとするか、あるいは煩雑に過ぎるものとするかは見解の分かれるところであるかも知れない。私は呉勝浩のエッセンスが詰まった大作であると評価している。登場人物たちも皆、それぞれに個性的で魅力的である。ただ、これだけの大作ミステリーとなると、どうしても綻びが残ることは避けられない。第5章「巨人」に⇒

  • starbro

    呉 勝浩は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。 本書は、純文学ノワール・大河ミステリでした。『スワン』が良かったので、期待して読みましたが、600頁使ってこれだけかよという感じです。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913278

  • パトラッシュ

    「地獄への道は善意で舗装されている」という。栄光の五人組は無論、竹内一家やチェ一家も誰ひとり悪意を持っていなかった。誰もが善意や未来を信じて行動したのが思いがけない惨事を招き、生き残った関係者は「取り返しのつかない真実」を抱えて生きねばならなくなった。当然、誰もが鬱屈に苦しみ、底辺をさまようか死に急ぐなどろくな人生を送れなかったが、どれほど苦しくても河辺は昔の仲間の死に金の匂いを嗅ぎつけた連中を払いのけて「心の命じるままに」真実を突き止めた。誇りを守り通した人生を美しいと認識したラストは本当に美しかった。

  • ウッディ

    学生運動の犯人逮捕に協力し、かつて「栄光の五人組」と言われた幼馴染の一人が殺され、彼が残した5行詩の暗号を解くため、40年前の過去と向き合うことになった元刑事の河辺。時を経ても変わらない思いとそれぞれが抱えていた後悔と食い違いが交錯しながらも、真実が明らかになっていく。ハードボイルドなタッチで描かれた600頁近い大作、同じ時間を共有し、忘れられない経験を共有し、心に抱え続けた仲間たちの想いが、ノスタルジックに心に響いた。ミステリーとして、消化不良な気もしたが、読み応えのある一冊だった。

  • 美紀ちゃん

    第165回直木賞候補作。金塊を探す話!と期待しながら読んだが長かった。主人公の河辺さんの要点のまとまった話し方が知的だと思っていたら、なるほど元刑事。過去の殺人事件と、暗号を通したその謎解き。キョージュの日記、レコード、5人組に絡まる謎が解けていくあたりが、ドキドキした。おれたちの歌の意味深さを実感。検索してロックを色々聞いた。それも楽しかった。バカボンの歌、ヒア・カムズ・ザ・サン、ズンドコ節等も。ゴダイゴはわかるけどイエロー・センター・ラインは聞いたことがなかった。ドラマになりそう。

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