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月とコーヒー

吉田篤弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198647728
ISBN 10 : 4198647720
Format
Books
Release Date
February/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人気作家が腕によりをかけて紡いだ24篇の小さな物語。全作品原稿用紙10枚ちょっと。5分で読めるのに忘れ難い印象が残る

【著者紹介】
吉田篤弘 : 1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、クラット・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    あとがきにいう「一日の終わりの寝しなに読んでいただく短いお話」が全部で24篇。いずれも事件らしいものは何も起こらず、静かな動きのうちに、いわば淡々と物語が進行してゆく、いつもの吉田篤弘の小説。タイトルの『月とコーヒー』は、まさにこの小説集を象徴する。夜であること。光はあるが、それが柔らかくあえかであること。月の光のように。クールさも必要。読み終えたら消えて行ってもいい。印象もまた強い必要はない。否、むしろ残像だけが残るのがいいのである。振り返ってみると、登場人物たちはちょっと変わっていたな、とふと思う。

  • ちくわ

    月とコーヒーが絡んだ何とも不思議な雰囲気に包まれた短編集。特に何かテーマがあるようで無いような…喜怒哀楽のどれともつかない感情を抱きつつ話が進む。5分もあれば読み終えられるほど1話が短いのに、読後の余韻というか…描かれていない余白を自分なりに咀嚼する時間の方がよっぽど長く掛かる短編である(笑)。メインで読むには物足りないが、隙間時間を埋めるプチ読書にオススメな本かも!? 私見だが、登場人物の多くが一般名詞かカナ表記なのが印象的だった…このディテールがクッキリとしない感じが、月夜っぽさを醸し出していたかも。

  • あや

    24のお話がおさめられた短編集。 作者があとがきで書いているように、一日の終わりの寝しなに読むにふさわしい物語でした。

  • けんとまん1007

    吉田篤弘さんならではの世界。ショートソート集。いつも以上に、静けさを感じる文章で綴られている。あとがきを読んで、なるほど・・と、納得。いくつかのものがたりが、「あっ、これは・・・」と。月を眺めながら、珈琲をいただきがら、ページをめくる時間って、いいなあ〜。

  • おしゃべりメガネ

    タイトルにあるほど「月」も「コーヒー」も出てきた印象はあまり受けませんでしたが、吉田さんらしいふんわり&おっとりとしたステキな雰囲気の24作品からなるショートショートです。あとがきに作者さん本人が書かれているように'寝る前に読む'のがオススメで一話一話、ゆったり読んでくのがいいと思われます。何とも言い様のない読み心地の良さとちょっと切ない寂しさが十分味わえます。手元において寝る前に深呼吸しながら、一話だけをゆっくり&しっとり読むのが至福かもしれませんね。しかし、相変わらず吉田さんのサンドイッチ美味しそう。

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