Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• シナモン

  読了日：2025/10/11

  吉田篤弘ペーパーバッグ「a」 「電球交換士の憂鬱」を加筆修正、改題したもの。 電球交換士、十文字扉と彼をとりまく人たちの物語。 独特のかすみがかかったような不思議な世界。 切れない電球＝不死身な人。それは果たして幸せか。 人は限りある命だからこそ輝く。 表紙の大きなアルファベットが印象的な 〈吉田篤弘ペーパーバッグ〉 ABC順になってるわけじゃないってのもいい。 揃えていきたいな。

• Ikutan

  読了日：2025/10/24

  文庫ながら、単行本のように吉田さんが隅々までデザインして手作りした『吉田篤弘ペーパーバック』第二弾。一作目はエッセイでしたが、今回は『電球交換士の憂鬱』の改題で、ミステリータッチの連作短編集。主人公は、世界でただひとりの電球交換士。彼は、感電しても命を落とさなかったことから"ヤブ"と名乗る医者に不死身かもしれないと言われていた。そんな彼が、行きつけのバーで、活版印刷屋の春ちゃん、元は男だったマチルダ、正体不明の西園寺と謎めいた事件の情報交換しながら、町の小さな光を守っていく。ちょっと不思議で優しい物語。

• 阿部義彦

  読了日：2025/09/20

  春陽文庫で新たに始まった、吉田篤弘さんの専用レーベル、「吉田篤弘ペーパーバック」の初回二冊のうちのもう一冊、読了です。もう1つはエッセイでしたがこちらは過去の創作(2018年に徳間書店から刊行された連作短編『電球交換士の憂鬱』を改題して、加筆。)をテキスト更新したものです。架空の町での不死身を宣言された電球交換士である十文字扉の日常とバーの常連達との曖昧なかつ運命的な関わりをさり気ない筆致で描きます。活版印刷屋を継いだ娘、十文字の主治医であるヤブ、性転換したマルチダ、そんな不思議で懐かしい物語。

• Daisy

  読了日：2025/10/07

  ちょっと不思議な物語。 現実世界のようで異世界のような… この著者さんの何気ない物に焦点を合わせる感じが面白い。 普段電球なんて気にもとめないのに…電球交換士と言う仕事の主人公を通してその電球に込められた想いに関心した。 古き良きものも残していきたい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します