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ISBN 10 : 4866633115
Content Description
『また今日も、部下が浮かない顔してる』は、部下との関係づくりに悩む中間管理職や、新しく管理職になった人にこそ読んでほしい一冊です。リーダーとして結果を出さなければならないプレッシャーと、人を育てる難しさの狭間で揺れる管理職たちに、「上司も完璧でなくていい」「信頼は、言葉と姿勢で積み上げられる」という現場目線のメッセージを届けます。
本書の出発点は、どこの職場にもある日常の違和感です。「最近、部下が元気がない」「雑談が減った」「報連相が表面的になってきた」――そんなとき、私たちはつい“指導”や“助言”で解決しようとしがちです。しかし著者は、「部下が変わらないのではなく、上司の関わり方が届いていないだけ」と語ります。部下の浮かない顔の裏には、期待に応えたいのに応えられない焦りや、上司に本音を話せないもどかしさがある。そのサインを見逃さず、言葉ではなく“姿勢”で寄り添うことが、信頼関係の第一歩だと説くのです。
第1章では、「大丈夫?」という善意の言葉が部下にプレッシャーを与えるなど、上司の何気ない一言が関係をこじらせる例を紹介。正論より共感、即答より“待つ力”が大切だと強調します。
第2章では、「信頼している」と言葉で伝えること、評価よりも理解を重視する姿勢が部下のやる気を引き出すと説きます。焦る上司ほど部下は動けなくなる。少しの余白が、チームに安心感をもたらすのです。
第3章では、“聴く力”を徹底的に解説。部下の話をさえぎらず、結論を急がず、感情ごと受け止めること。沈黙を怖がらずに対話を続けることで、部下は「自分のことを分かってもらえた」と感じ、やがて本音を語り始めます。
第4章では、叱るよりも「どうしたい?」と尋ねる伝え方が紹介され、上司が問いかけの力を身につけることで、部下の主体性が引き出されることを示します。
そして第5章では、上司自身の“あり方”に焦点を当てます。完璧を求めず、「わからない」と言える柔らかさを持つことが、チームの空気を温めます。リーダーが弱みを見せると、部下も安心して自分を出せる。感情を整え、信頼を軸にチームを動かす姿こそ、これからの時代のリーダー像だと著者は言います。
「部下の笑顔は、上司の余裕から生まれる」――この言葉が本書のすべてを象徴しています。成果を追うことに疲れたとき、部下との関係に悩んだとき、自分を責める前にページを開いてほしい。そこには、管理職として“できること”より、“どう在るか”を教えてくれる、等身大のリーダーシップのヒントが詰まっています。
【著者紹介】
吉田幸弘 : リフレッシュコミュニケーションズ代表。リーダーシップデザイナー・人財育成コンサルタント・リーダー向けコーチ。1970年生まれ、東京都杉並区出身、成城大学文芸学部国文学科卒業。3度の降格人事からはい上がった経験に加え、1万冊以上の書籍から学んだ知識をベースに、管理職向けに研修講師、コンサルタントとして活動をしている。メディアへの出演、掲載実績も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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