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魏晋清談集 「世説新語」を中心として 法蔵館文庫

吉川忠夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784831826923
ISBN 10 : 4831826928
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

感動と快感をもたらす言葉と行動によって語り伝えられる魏晋時代の人物。すなわち三国志の英雄や竹林の七賢をはじめとする、三〜五世紀に生きた貴族、武人、文人らの精神を、警抜で機知に富んだ表現で活写。鋭い観察眼によって描き出された時代のエートスと人間模様を伝える短篇342条を『後漢書』『三国志』『世説新語』等より抄訳する。

【目次】
解説
 一 『世説新語』――真実をうがつ
 二 魏晋の時代――単眼から複眼へ
 三 『世説新語』の評価
 四 本書の構成

第一部 清談がつづる魏晋小史
一章 三人の英雄たち  (一〜一四話)
二章 司馬氏の抬頭(一五〜二一話)
 三章 つかの間の天下統一(二二〜三二話)
 四章 江南の囚われ人(三三〜四〇話)
 五章 苦悩する東晋王朝(四一〜五六話)
 六章 桓温の登場(五七〜七七話)
 七章 謝安の勝利(七八〜九四話)
 八章 東晋王朝の落日(九五〜一〇六話)

第二部 人間、この複雑なるもの
 一章 竹林の七賢(一一三〜一七七話)
 二章 学問(一七八〜一八九話)
 三章 哲学と文学(一九〇〜二〇五話)
 四章 談論(二〇六〜二二三話)
 五章 名言(二二四〜二三五話)
 六章 正義派、またはまじめ人間(二三六〜二四七話)
 七章 意地っぱり(二四八〜二五四話)
 八章 豪気(二五五〜二六〇話)
 九章 恐るべき子供たち(アンファン・テリブル)(二六一〜二六六話)
 十章 女性たち(二六七〜二七九話)
 十一章 残酷物語(二八〇〜二九六話)
十二章 さまざまの慟哭(二九七〜三〇四話)
十三章 神と仏(三〇五〜三一三話)
十四章 琴棊書画(三一四〜三二四話)
十五章 食いしん坊(グルメ)(三二五〜三三一話)
十六章 酒(三三二〜三四二話)

「法蔵館文庫」のためのあとがき

【著者紹介】
吉川忠夫 : 1937年、京都市生まれ。京都大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東海大学文学部専任講師、京都大学教養部助教授を経て、京都大学人文科学研究所助教授、同教授。2000年、停年退官、京都大学名誉教授。日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kuroma831

    世説新語を中心に、後漢書や晋書、三国志等の史書からの逸話を抄訳を通して魏晋期の時代や風俗を伺える良書。基本的には世説新語の抄訳と言えるので、タイトルにもなっている清談や、王謝に代表される南朝士大夫の貴族文化も伺えて面白い。世説新語は昔から好きだったが、一節だけで理解できる面白い逸話もあれば、典拠や関連する逸話を知らないと理解不能なものも多く、つまみ食いが限界だったが、本書は抄訳ごとに書き下して原文・解説があり、碩学の吉川先生による解説が白眉。詩経の一節が由来のエピソードなど、解説がなければ理解できない!

  • 韓信

    世説新語の逸話から魏晋時代を通観する第一部、竹林の七賢や名言、豪気、女性、酒などのジャンルごとに分類した逸話集の第二部から構成されており、世説以外にも三国志や晋書など他史料の逸話も引き、単なる世説の翻訳ではなく、世説を中心とした当時の人士の逸話から魏晋という時代をうかがえる好著。訳文以外に訓読・原文・解説もあり、吉川先生の翻訳がいかにこなれているか、また世説を読み込むにはいかに膨大な典故の知識が必要かが解る設計になっている。気軽につまみ食いもできるが真剣に向き合うと勉強になる、読み手によって価値が変わる本

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