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ラッセンとは何だったのか? 増補改訂版

原田裕規

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845923229
ISBN 10 : 484592322X
Format
Books
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

容姿端麗なサーファー画家、海を守るエコロジスト、地元ハワイを愛するマリンアーティスト‥‥
鮮やかな水面に乱反射する「語り」の光跡から浮かび上がる実像とは──

世界初のクリスチャン・ラッセン論、新規テキストを加えて待望の復刊!


イルカ、クジラ、うねる波、劇的なサンセット、夜空に煌めく星雲‥‥ハワイの自然を題材にした「マリンアート」で一世を風靡したアーティスト、クリスチャン・ラッセン。バブル期の日本上陸以後、ゴッホやピカソと並ぶほどの大衆的な人気を獲得してきたが、その過熱ぶりとは裏腹に、美術界では長らく有効な分析の機会を与えられずに黙殺されてきた。
そんなラッセンを日本の「美術」をめぐる分断の象徴として捉え、日本における受容史と、その絵画表現の本質に迫った本書は、史上初のクリスチャン・ラッセン論として、刊行当時に大きな話題を集めた。
それから10年、日本社会も美術業界も大きく変容するなかで、ラッセンというアーティストは日本のアートやカルチャーの歴史上でどのように位置づけられるのか──美術批評をはじめ、社会学、都市論、精神分析など多彩なフィールドの論者に新規3名の執筆者を迎え、より多角的にラッセンの表現とその現象としてのおもしろさを照らし出す。

原田裕規=編著

【執筆者】*は増補改訂版での新規執筆者
石岡良治、上田和彦、大野左紀子、大山エンリコイサム、加島卓、河原啓子、北澤憲昭、木村絵里子*、暮沢剛巳、斎藤環、椹木野衣*、千葉雅也、土屋誠一、中ザワヒデキ、速水健朗*、星野太

【著者紹介】
原田裕規 : 1989年生まれ。アーティスト。とるにたらないにもかかわらず、社会のなかで広く認知されている視覚文化をモチーフに作品を制作している。2019年以降は断続的にハワイに滞在。TERRADA ART AWARD 2023でファイナリストに選出、神谷幸江賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 宇宙猫

    挫折。美術に関わる人たちはラッセンを毛嫌いしてるらしい。何人もが理由を書いているけど、専門用語で小難しくあげつらっていて、まず嫌いから入っているように思える。大した絵じゃないのに爆売れして、一般人から高く評価されているのが妬ましくて蔑んでいるって感じかな。ネガティブな内容の上、同じ内容が繰り返されてうんざりしてしまった。

  • えすてい

    アールビバンのイラスト部門「アールジュネス」の展示会にしばしば足を運んでいるが、同じ会社でもアールジュネスではラッセンは対象外である。しかし、幼少時からジグソーパズル売り場を席巻し電車内広告でもラッセン展示会をよく見てきた「謎の画家」。ヤンキーなサーファー・独学、「芸術」の世界では異端でしかない一方で、アールジュネス契約絵師には独学もいれば専門学校や美大卒の人もいて、漫画でもそういう経歴は普通にいる時代、同じ「アールビバン」でも、部門ごとに「分断」されその垣根を越えた交流は全くないとも思われてきた。

  • 冬藤

    人はなぜラッセンやケニーGに過剰に反応する(した)のだろうか。アレルギー的反応がおこるしくみ、社会的位置づけによる見えない錯乱、そのようなものは現代社会においても応用できる話が浮かび上がってくる。否定もできないが肯定もできない、そのような論考の中身は実に緻密な分析によって筋をなし全体的に編者の思いと願いが実験的に継続されていく様な、振り返りと問いであった。少しでもラッセン世代である人には面白いと思うが、なじみが無い人にはどうかわからない。

  • すぎうち

    アクアリウムの聖域性について語られている項目が印象的でした。本著とは無関係ですが、何か昨今のインターネットコンテンツとの類似性を感じました。インターネットもこの数年で飼い慣らされた異界のようなものでないかなと思いました。

  • Yoshi

    アートの人達は多様性をスローガンにかかげつつ理由のない差別を作るという体験を自分は現場でかなりしており、なぜかを聞いても答えないそれがここに書いてあるのではと思い通読。 ヤンキー的なそれが空っぽで、とかほぼこじ付けでは?と思いつつもケニーGの話も端的にいえばただのいじめでは?としか思えない。 ごり押しする売り方をしたのはどうかとは思うが、その経緯は書かれておらず意味が分からなかった。 人がどうやって差別をしていくのか、それをラッセンを通して知る事ができそういった意味では有益だと感じた。

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