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俳優 原田芳雄

原田章代

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784873764696
ISBN 10 : 4873764696
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『大鹿村騒動記』公開中の2011年7月に亡くなった原田芳雄。
あれから9年。うるう年の1940年2月29日生まれの原田芳雄は、2020年の今年、生誕80年を迎える。
1970年代から2000年代の長きにわたって活躍し、日本映画を支え、今活躍中の多くの監督・俳優たちにも影響を与えた彼の足跡を、あらためて振り返る――。


●本書の構成

I 原田芳雄との日々 原田章代

II 原田芳雄を語る
演技を通して互いの思想性を発揮できる 石橋蓮司
単に役者として映画に参加するのではない 鈴木達夫

III 原田芳雄が語る
鈴木清順のやりたい放題 原田芳雄 (全て聞き手:山根貞男)

付録 映画・TVドラマ出演作品データ


原田芳雄の夫人にして、彼が設立した俳優事務所ギルド・Bの社長でもあった原田章代に、
俳優座養成所時代から遺作まで、映画評論家・山根貞男が聞き書きしたものをまとめた、
俳優・原田芳雄の魅力を語る1冊。
俳優仲間の盟友:石橋蓮司と、カメラマンとして信頼関係を築いた鈴木達夫への新規インタビュー、
原田芳雄自身へのインタビュー再録を収録。

【著者紹介】
原田章代 : 岡山生まれ。早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。在学中に演劇研究会に所属し、卒業後、俳優座の製作部に入る。1970年に原田芳雄と結婚、俳優座を退社。1988年に原田芳雄が所属する俳優事務所「ギルド・B」を立ち上げ、代表取締役社長に。長男にミュージシャンの原田喧太、長女に女優の原田麻由。俳人協会会員。茶道裏千家準教授

山根貞男 : 1939年、大阪生まれ。映画評論家。大阪外国語大学フランス語学科卒業。1986年より『キネマ旬報社』にて「日本映画時評」を書き続けており、2010年までの連載が『日本映画時評集成(全三巻)』(国書刊行会)に纏められている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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原田芳雄も「この人の近くに有能な助言者あ...

投稿日:2021/03/19 (金)

原田芳雄も「この人の近くに有能な助言者あり」というひとりであった。かつて俳優座に勤務していたという配偶者のインタヴュウを核とした本。言及される作品は多くはないが、俳優の立場から見た作品や監督が興味深い。 インタビュウでも登場する石橋蓮司との演技者同士の駆け引きは、画を見てわかるというたぐいのものではないが、優秀な演技者だけが到達できる世界とはこういうものか。カメラマンの鈴木達夫が、普通は役のほうに自分を合わせようとするが、原田は「役を自分のほうに持ってくる人」という説明は、別の人でも聴いた覚えがあるけれど、原田をしっかり見つめている。 出演作を見てみると、なるほどよく知られた大作は少ないけれど、存在感は偉大。 映画撮影時の写真が豊富に掲載されていること--カバーを外した本体にも写真--と、版型、すべすべした紙質、すこぶる好もしい造本。鈴木一誌の仕事。

アーチ さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まんだよつお

    二十歳ごろの若造だったぼくに映画の面白さ、楽しさ、素晴らしさを教えてくれた三人の「ヨシオ」がいます。今回はその一人、役者原田芳雄について。ぼくはあなたが演じた役のようなワイルドでエネルギッシュな生き方はできませんでしたけれど、それゆえにぼくはあなたに憧れ続けていたのかもしれません。生きていれば今年の2月で80歳になっていたあなたの、80歳なりの演技を観たかったです。ちなみに極私的ベスト映画を挙げるのならば、主演作で『赤い鳥逃げた?』、助演作で『祭りの準備』です。あらためてご冥福をお祈りします。

  • ユ−スケ

    亡くなった俳優、原田芳雄の奥様と映画評論家の対談集 ほかに盟友石橋蓮司や映画プロデューサー、そして本人のインタビューも掲載されている とにかく、演じるだけでなく、映画を作ろうとした人だったよう 監督に物言い、アドリブも多かったというが、そこには他の俳優にはない脚本の理解や深い解釈があったのだという 応用(個性の発揮)にはしっかりとした地道な基礎がなければならないのだ

  • へへろ〜本舗

    去年観た「竜馬暗殺」が良かったなぁ。本書を読んでもう一度鈴木清順三部作「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」「夢二」観たくなった。

  • tsukamg

    章代夫人へのインタビューがメイン。たまたま芳雄が表の顔を担当してただけで、夫婦は対等。二人で「原田芳雄」をやってきた印象。だから夫人が亡き夫を語っても、自分のことを語るのと同じように読める。 石橋蓮司へのインタビューは、好きな役者と芝居をすることの嬉しさ楽しさ面白さの回想で、その芝居をしている時間がどれだけ幸せだったのかの確認だ。うらやましい。 原田芳雄ファンとしては、夫人と、石橋蓮司さんが、うらましい人のニ巨頭だ。

  • うめこ

    少ししか登場しなくても泣きたくなるような不思議な存在感のあった原田さん。ブラックジャックによろしくとか好きだった。 原田さんが亡くなる直前に舞台挨拶に車椅子で出席されていた姿が忘れられない。 「人が好きで家に仲間をたくさん招くのに、家の中で家出する。みんながワーワー言っているときに自分がぽんと違うことを考えることが好きな人だった。」「石橋蓮司さんとの真逆なコンビ」「本をとことん読み込む」「ノーギャラでも気にしない、最後まで自分のギャラには無関心」この本でますますファンになった。

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