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食の歴史学 和食文化の展開と特質

原田信男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791774388
ISBN 10 : 4791774388
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan

Content Description

生きていくうえでもっとも重要なことのひとつである「食」。しかし、それは日常のことであるがゆえに記録に残りにくく、歴史学のテーマとしては軽視されてきた。伝統や信仰における食の役割、生食や肉食といったテーマ、米や茶や菓子といった特定の食べ物、そして和食文化をめぐる歴史まで。食生活・食文化の歴史を考究し続けてきた著者が、丹念な調査と史料の詳細な検討によって、人びとがいかに生きてきたのかを明らかにする。あたらしい歴史学の誕生。

目次 : 1 和食文化の歴史的特質(『万葉集』の食と和食の原型/ 生食の伝統―膾から刺身へ/ 日本における稲作と魚―海・里・山/ 宮中のおせちと菱葩―統治の象徴/ 菓子と日本の米文化)/ 2 食と信仰(祭祀と饗宴の庭/ 村々の神饌/ 肉食をめぐる思想―道元と親鸞/ 陰陽道・修験道と食)/ 3 江戸における食文化の展開(料理と百人一首/ 文人社会と料理文化/ 江戸の小さな旅と食―雑司ヶ谷鬼子母神を中心に)/ 4 和食文化の周辺(アイヌ民族の肉食文化―「肉」の確保と保存・調理を中心に/ 琉球弧の食文化/ 米文化における朝鮮半島と日本/ アジアのお茶・日本のお茶/ 飢餓・飢饉という現実―中世・近世から近代へ)/ 和食文化研究のこれまでと今後

【著者紹介】
原田信男 : 1949年栃木県宇都宮市生まれ。専攻は日本生活文化史。国士舘大学21世紀アジア学部教授を経て、国士舘大学名誉教授・京都府立大学客員教授・和食文化学会会長。ウィーン大学客員教授、国際日本文化研究センター客員教授、放送大学客員教授、を歴任。89年『江戸の料理史』でサントリー学芸賞受賞、95年『歴史のなかの米と肉』で小泉八雲賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • noko

    食を通し日本の歴史を学ぶ。日本の食文化に重要な酒。口噛み酒の噛むが、かもすになったらしい。酒は祭祀に欠かせない物で、祭祀後には神人共食をする。これがないと祭儀が終わったことにならない。捧げた供物を参加者が食べる事で神と心が一つになり、霊力を貰え神の加護が与えられる。仏教界の肉食の立場が、僧によって違う。5世紀の中国で出来た偽経、梵網経で厳しく肉食を禁じたなどの理由で日本でも同じになった。道元は食も修行の一部と考え、精進料理を進めて肉食を否定。親鸞は下層民の肉食を肯定する立場だった。色んな食文化を知れる本。

  • フラボノ

    どの章も興味深かったけれど、一番印象に残ったのは江戸時代の料理本、いわゆる『百珍本』の章。豆腐の料理が100種類載ってる豆腐百珍、読んでみたいなあ。

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