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ISBN 10 : 4094073167
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元号が明治に改元される5か月前、幕臣小栗上野介が新政府軍に斬首された。後に大隈重信によって「明治政府の近代化政策は、小栗の模倣に過ぎない」とまで称された逸材である。万延元(1860)年、幕府遣米使節の目付としてアメリカを訪れた小栗は、工業化、近代化が高度に発展した大国の姿を目の当たりにし、工場で手にした一本のネジとともに帰国。日本の近代化に着手する。横須賀に製鉄所、築地に本格的なホテルを建造し、さらには近代的な陸軍創設にも関与した小栗の歩みを辿ることで、幕臣が手がけた「徳川による近代化」の全貌をひもとく。
目次 : 序章 徳川近代という時代の存在/ 第1章 咸臨丸と小野友五郎(太平洋を横断した咸臨丸のウソ八百/ 無能を露呈した「海軍の祖」勝海舟/ 木村摂津守喜毅の覚悟/ 司馬遼太郎氏の麗しい誤認/ 咸臨丸の主役小野友五郎/ テクノクラートとしての生涯)/ 第2章 自由貿易推進派岩瀬忠震の奮闘(旗本養子と部屋住み大名/ 阿部正弘による抜擢/ 堂々たる初めての日米交渉/ 日米修好通商条約は不平等条約か?/ 無知蒙味、正気の沙汰とは思われず/ 条約調印、大老井伊直弼の凄み)/ 第3章 徳川近代の柱・小栗上野介忠順(岩瀬忠震から小栗忠順へ、大老井伊直弼の覚悟/ “ボンクラ使節団”の目付として/ 造船所から始まった近代国家への道/ 大老井伊直弼の密命/ 誰が小栗を殺した!?)/ 第4章 徳川近代の群像〜奮戦、幕府歩兵隊〜(歩兵と小銃/ 江戸脱出、流浪の伝習隊北へ)/ あとがきに代えて 今こそ学ぶべき「江戸」という価値観
【著者紹介】
原田伊織 : 京都市生まれ。大阪外国語大学卒。2005年『夏が逝く瞬間』(河出書房新社)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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