Books

日本政治史 外交と権力 増補版

北岡伸一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784641149199
ISBN 10 : 4641149194
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代国家は、国民の上に強大な力を及ぼす一方で、広範な国民の支持なしには存在できない。他方、いかなる国の内政も国際関係と切り離しては考えられず、また関係国の内政を無視した外交もありえない。日本において、そうした強さと脆さが複雑に入り組んだ近代国家における政治権力の形成と発展の過程は、どのようなものであったか。幕末における西洋との出会いから、冷戦の終焉にいたる百三十年余りの日本政治を、外交と権力、すなわち対外問題とそれに対する日本の権力の対応を中心に分析・考察する。増補にあたり補章「植民地とその後」を追加。

目次 : 幕藩体制の政治的特質/ 西洋の衝撃への対応/ 明治国家の建設/ 政府批判の噴出/ 明治憲法体制の成立/ 議会政治の定着/ 日清・日露戦争/ 帝国の膨張/ 政党政治の発展/ 国際協調と政党内閣/ 軍部の台頭/ 帝国の崩壊/ 敗戦・占領・講和/ 自民党政治の発展/ 国際秩序の変容と冷戦の終焉/ 植民地とその後

【著者紹介】
北岡伸一 : 1948年、奈良県に生まれる。1971年、東京大学法学部卒業。1976年、同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学教授、東京大学教授、国連大使、政策研究大学院大学教授、国際大学学長などを経て、2015年より現職。紫綬褒章受章(2011年)、東京大学名誉教授(2012年)。現在、国際協力機構(JICA)理事長。著作に、『清沢洌』(中公新書、1987年、サントリー学芸賞)、『日米関係のリアリズム』(中公叢書、1991年、読売論壇賞)、『自民党』(読売新聞社、1995年、吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • masabi

    【概要】幕末から冷戦終結まで日本政治を外交・権力から見る。【感想】元が放送大学の教科書だけあり読みやすく、通史を整理できる。戦前の政治は国民国家としての建国期、帝国への移行と滅亡、と激動の時代ではあっても様々な選択肢と決断が下された。戦後は日米同盟と冷戦構造によって外政は制限されたものの安定した内政を行うことができた。国際環境とアメリカの動向に振り回されるのだが。占領初期は外交官出身の総理大臣が歴任し、当時の対米折衝の如何によって即座に内政が一変した。

  • 庄屋之者

    幕末期から現代までの政治史が記されており、高校日本史よりももう一歩踏み込んだ内容となっている。 著者の主張を記した本というよりも通説(もしくは事実)を記した本であるため、政治史全体の理解に貢献するものであった。 個人的には「憲政の常道」が西園寺の意向によるものであったという説に面白さを感じた。

  • hurosinki

    文章の論理がわかりやすく、表現も直裁で非常に読みやすい(特に前半と終盤)。政治史とは政治権力の歴史的分析であり、したがって政府中央のエリートが分析の中心になる。近代日本の場合、政治権力は基本的に対外問題(特に安全保障問題)への対応として発展していった。強力な外圧に対し、国民国家として政治権力が再編成され(民族革命としての明治維新)、日清・日露戦争で対外的自立という目標を達成して以降、政治権力は満洲権益の確立を中心に国際環境に対して対外膨張の形で働きかけた。

  • ミカド

    2017年に改めて発行された増補版。1章から14章までは初版と変わらない内容。改めて読んだが近代日本政治史のあらましがすーっと頭に入ってきて非常にわかりやすい記述となっている。学者として駆け出しのころに書いたとは思えないほどの内容です。各大学の日本政治史の先生が教科書としてまた参考図書として選ぶのも納得。本作品増補版では新たに15章を設け日本の植民地であった国々のあらましを追記している。深く掘り下げてはいないがどのような経緯で日本が植民地にしたのか、またその後どうなったのかを簡単に知るには充分な内容です。

  • Naoya Sugitani

    日本政治史を明治から戦後まで描いた通史。やや大味だが、第一線の専門家だけあって要点はしっかりと述べられている。増補版では植民地に関する章が追加されている。特に外交史に関する記述が充実している。しかし、植民地問題や戦争責任に関する問題についてはやや及び腰の印象。戦後の外交史についても日米関係が主軸になっている。やはり紙幅の都合上どうしても割愛せざるを得なかった所があるのは致し方ないところだろうか。全体としては入門書として非常に優れた一冊となっている。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items