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奥さまは愛国(仮)河出文庫

北原みのり

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309417349
ISBN 10 : 4309417345
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

愛国思想を持つ女性たちが激増している。彼女たちは日の丸を掲げ、率先してヘイトスピーチをしながら、家に帰れば夫や子どもに食事を用意するような“よき、普通の”主婦だ。彼女たちの動機は何か、社会に何を望み、何を愛し、守ろうとしているのか?明治神宮、新大久保、皇居、朝鮮学校、靖国神社などの現場を訪ね、その実相に迫る。文庫化にあたり、最新状況を増補した決定版。

目次 : 第1章 「愛国女性のつどい花時計」が語る女性像/ 第2章 ヘイトスピーチと女たち/ 第3章 朝鮮学校で愛国を考える/ 第4章 日本に奉仕する女たち/ 第5章 国は家族なのか?/ 第6章 女たちの「声」をみつめる

【著者紹介】
北原みのり著 : 1970年神奈川県生まれ。作家。津田塾大学卒。96年フェミニズムの視点で女性のためのセックストーイショップ「ラブピースクラブ」設立

朴順梨 : 1972年、群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、TV制作・情報誌編集を経てフリーライターとなり、「ニューズウィーク日本版」等に寄稿。元・在日韓国人三世(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • rico

    いわゆる「愛国活動」の中心にいる女性たちの実相に迫る、ということだが、何だろう?このもどかしさ。登場するのは、こういう活動に参加するのは社会的弱者・・・なんてイメージとはかけ離れた優雅な奥さま然とした女性たち。彼女たちは自らの想いを語る言葉を持ち饒舌なのだが、かみ合わない。交わらない。それぞれ在日・フェミニストである二人の著者は、そのとまどいを鍵とし、自らの生き方を必死で問い直しているようにも見える。私はどうだろう?少なくとも、自分や大切な人達の命を捧げることを要求する国を、愛せるとは思えないのだけど。

  • キク

    柳広司「象は忘れない」の、福島事故の風評被害で傷ついたシングルマザーがヘイトデモに参加することで癒されるという短編が忘れられず、本書を手に取った。フェミニスト活動家と在日3世という2人の女性著者が、本気で「何故なの?」と、ヘイトデモに参加する幸せそうな主婦達に取材を重ねていく。自分と価値感や主張が異なる人を色眼鏡でなく、文字通り泣きながら理解しようとするが、愛国主婦達は著者達を理解しようとは全然していない。ただ自分達の正しさだけを語る。正しい正しくないの前に、怖い。誰かを罵倒することで成り立つ意見が。

  • さな

    面白かった。愛国とジェンダーという視点が新しかった。いわゆる「愛国女性」の「愛国」そのものに男尊女卑的な前提があると考えるとすべて説明がつく、というのはなるほどと思った。その処世術は、小池百合子とも通づるな…と。

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