Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 背古巣

  読了日：2018/06/18

  およそ１００年前にアインシュタインが構築した一般相対性理論。その中で予測されていた重力波が、既に確認されていたことにびっくりでした。重力波とはどんなものか、どうして発生するのかをとてもわかりやすく説明してくれています。重力波を検出するために多くの科学者の悪戦苦闘が、そして嬉しい成功がとても興味深く書かれていました。宇宙はやはり面白いです。

• kthyk

  読了日：2022/09/19

  ゾラの「パリ・上」は人間世界の近代化だが、そのシフトチェンジはアインシュタインの相対論にあると言える。ニュートンの絶対的時空を「空間は物質に動き方を教え、物質は空間に曲がり方を教える」と相対化した時、世界は全く別物にシフトされた。時空はカラッポなのではなく、大海の海中のような世界、世界は時間と空間が織り合わされ、四次元の時空として様々な現象を演出する。この書はアインシュタインによるモダンのシフトだ。「時空のさざなみ」とはビッグバンによる重力波。時空は歪み、我々は地下室より二階で生活する方が時計は速く進む。

• ポレ

  読了日：2018/03/15

  LIGOによる世界初の重力波検出の物語を軸に、天文観測の技術的発展の歴史、その理論的背景まで踏みこんだ労作。難解な宇宙物理学の理論を数式を用いず、一般に向けかみ砕いて説明してくれる。（が、それでも門外漢には難しい内容もあった）重力波の初観測から種々の検証作業が完了して公表するまでの間、箝口令がしかれた関係者の緊張感、SNSに情報が漏洩したさいのいらだちは、まるで上質な小説を読んでいるようである。錆びついた宇宙観を一気に現代まで引き上げてもらった気分。オススメです。

• こたろう

  読了日：2018/03/24

  アインシュタイン、重力波、検出後、関連理論について書かれた本。まず、邦題にも是非アインシュタインと入れて欲しかったと言うぐらい、アインシュタインと一般相対性理論について、書かれてます。重力波を予言したんだから当然だろ？と思われるかもしれないが… また、数式による説明ではなく、わかりやすい例え（ケーキなど）で小難しい現象を説明してある。原書が去年の出版のため、書かれている内容も新しい話題に触れている。また、重力波検出フィーバーのその後の動きについても書かれていて、日本のアノ検出器についても記載されている。

• r_ngsw

  読了日：2018/05/31

  もうとにかくスゴいの一言。規模が大きすぎて、小さすぎて、頭クラクラする。何億光年も先で、太陽よりはるかに重い天体が、1秒に何百回という速度で自転して、それがさらにお互いの周りをこれまた同じような速さで公転して…しまいにお互いだぶつかって発せられるのが重力波だと…そしてその重力波で時空が歪む、と。空間だけじゃなくて時間も、とか。で、そんなものが地球にやってきて観測されるときには1秒の何百分の一の間だけ、とかとか。　詳細はこちら→　http://bit.ly/2Mn7nOB

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