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キャンセルカルチャー アメリカ、貶めあう社会

前嶋和弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093888448
ISBN 10 : 4093888442
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

BLM、同性婚、大統領選、ダイバーシティ、妊娠中絶、移民…対立は「キャンセルカルチャー」のせいなのか!?これは“文化戦争”だ!トランプ&バイデン時代の硬直化した米国社会では、きょうも人種や性別のアイデンティティをかけた争いが続く。

目次 : 第1章 キャンセルカルチャーとは何か/ 第2章 「アメリカの多様性」に対するアレルギー/ 第3章 大統領選挙にみる政治的分極化/ 第4章 妊娠中絶、ワクチン、マスクはなぜ「文化戦争」になったのか/ 第5章 キャンセルカルチャーとメディア/ 第6章 ヘイトクライムの歴史とBLM運動/ 第7章 銃とアメリカとキャンセルカルチャー/ 第8章 キャンセルカルチャーということば

【著者紹介】
前嶋和弘 : 1965年静岡県生まれ。上智大学教授。専門は現代アメリカ政治外交。上智大学外国語学部英語学科卒、ジョージタウン大学大学院政治学部修士課程修了(MA)、メリーランド大学大学院政治学部博士課程修了(Ph.D.)。2022年よりアメリカ学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    保守派がリベラル派を「これまでの文化を否定する修正主義=キャンセルカルチャー」と批判する状況が、多様性、選挙、妊娠中絶、メディア、銃、女性等の項目毎に丁寧に紹介されている。ベル先生の批判的人種理論(CRT)に言うように、差別は個人の偏見の産物ではなく、社会制度に組み込まれていることが問題なんだと実感する。余りにも激しい分断の状況を目の当たりにして絶望的な思いにとらわれるが、前嶋先生は、オバマ大統領の素晴らしい退任演説を例に挙げながら、「現状の分断を越えていくアメリカの底力に期待したい」とエールを送る。

  • HANA

    題名こそキャンセルカルチャーであるが、実際はアメリカの分断に主眼が置かれた一冊。BLMや銃規制、同性婚や堕胎といった問題で分断されたアメリカを丹念に描いている。ただ分断されたアメリカを読むのは面白いのであるが、肝心のキャンセルカルチャーについてはあまり触れられていない。保守が革新を批判する際のレッテル張りみたいな事以上は触れられていないし。キャンセルカルチャーの実際はネットで当たった方が早いかな。あとオバマの退任演説を評価しているけど、肝心のオバマはキャンセルカルチャーに対して否定的なんだよなあ。

  • kan

    アメリカの今を知る入門書。キャンセルカルチャーの詳細に関する章は一部にとどまり、アメリカの政治と国民の意識の分断の解説書であった。社会制度に組み込まれている構造的な差別の継続や、メディアの衰退とポピュリズムやポラライゼーション、人工妊娠中絶や銃規制やジェンダーや移民問題等の文化戦争がテンポよくまとめられている。有名なequalityとequityの絵やBLM後の偉人像の撤去、ロシアの主張するキャンセルカルチャー等は一昨年から昨年にかけて高校の授業でも扱ったので、背景解説がありがたい。頭の中が整理された。

  • あんさん

    筆者は米国大統領選の解説番組によく出ていた方。バイデン政権前半の2022年に書かれた本。「キャンセルカルチャー」とは、これまでの文化や伝統を否定し消していくことの意で、もともと軽い意味だったのが、今や既存の文化を潰すのは許せないという強い否定的な表現になっているとのこと。これを媒介にして分断されている米国を紹介する。ただし反動はあっても、奴隷開放や女性が社会進出してきた米国の歴史のように、長期的には不自由な人々の自由拡大の方向に向かうだろうと著者は述べる。経済だけでなく自由・権利の議論があるのが印象的。

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    本書を読むと、政治問題が文化問題になっていることに気づく。もちろん、両者が互いに関わりをもっているのは当然なのだが、ここまで即座にinterchangeableに、否、政治→文化方向の課題になるのはいかがなものか。いったんフィルターにかけて吟味し、咀嚼する、というステップが抜け落ちているのではないか。SNS世代の(メディア)リテラシーの問題とも密接に関連しているのが、つくづくよくわかる。

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