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スガモプリズン 占領下の「異空間」 岩波新書

内海愛子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004320777
ISBN 10 : 4004320771
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan

Content Description

敗戦直後、GHQ占領下に開所したスガモプリズン。外の世界が大きく移り変わるなか、戦犯たちは獄中で何を思い、何を見つめていたのか。戦争裁判の実態、刑務所管理の構造、戦犯の自治や言論活動、そして朝鮮人・台湾人戦犯の問題。十数年に及ぶスガモ運営の全体像を描き、塀の向こうに置きざりにされた戦争責任を問い直す。

【著者紹介】
内海愛子 : 1941年東京に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程修了。専攻―歴史社会学。現在―恵泉女学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    戦後の戦犯裁判は事後法の禁止という理念を無視した勝者による報復であり、敗者たる日本は甘んじて受け入れるしかなく、勝てると信じて戦争に突入した日本人の強大国幻想を打ち砕いた。スガモプリズンに収容された戦犯容疑者は名誉はおろか命を失う場合もあったが、同時に国際政治で弱い側についてしまった事実を痛感させた。スガモは明治以来の大日本帝国の理想を信じてきた政官軍エリートを再教育する学校であり、収容者は明日を生きるため学びの場を設けたり新聞雑誌を発行したのだ。岸信介はスガモを経験したからこそ首相にまでなれたと思える。

  • みさと

    日本敗戦後、戦犯たちが収容されたスガモプリズン。1958年に閉所されるまでの十数年、外の世界が大きく変わる中、戦犯たちは獄中で何を思い見つめていたのか。制限付きではあったが自治と言論活動が認められていた。捕虜虐待の罪に問われたBC級戦犯たちは、戦争裁判にも戦争責任にもさらに再軍備を進める日本政府にも厳しい目を向けていた。連合国ではなく日本国民によって戦争責任を問う裁判を行うべきと考え、真の責任者を追求する必要を強く持っていた。そして、朝鮮人・台湾人戦犯の問題。未解決なまま今日まで持ち越した問題が多くある。

  • 伊達者

    巣鴨プリズンと言えばA級戦犯が収容されたと思っていたがBC級戦犯も収容され、更に朝鮮人戦犯も収容されていたことを初めて知った。戦争裁判の実態を考えさせられた。日本が裁くべきだったといった安易な意見には同意できないが、戦争裁判の全体像を知ることは大切だ。保阪正康氏がアメリカに管理された巣鴨拘置所で死んだA級戦犯の内、先に死んだ永野、梅津、松岡の3人は謀殺の疑いが消えないと語っていた。日本人は3人の死の真相を知りようもなかったと。戦争裁判を考えたい。

  • takao

    ふむ

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