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城の中の城 P+d Books

倉橋由美子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093523288
ISBN 10 : 4093523282
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan

Content Description

夫の山田信・英文学教授は、渡仏中に突如パリで洗礼を受けカトリック信者になってしまう。妻の桂子は夫の独断、裏切りに自尊心を深く傷つけられる。二人の子供の将来を案じながらも、棄教か離婚かの選択を夫に突きつけ、夫婦の間で“宗教戦争”が勃発するのだが―。生涯“物語文学”を追求し続けた倉橋由美子が、禁じられた愛や夫婦交換をキリスト教を背景に描き、知識人階層を鋭く風刺した問題作。倉橋文学後期の傑作「桂子さんシリーズ」の第二弾。棄教か離婚か―驚愕の“夫婦間宗教戦争”を描いた異色作。

【著者紹介】
倉橋由美子 : 1935年(昭和10年)10月10日‐2005年(平成17年)6月10日、享年70。高知県出身。1961年『パルタイ』で第12回女流文学者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • miori

    大好きな作家さんなのですが、この話はあまり好みではありませんでした。経済的にも恵まれて、教養もある夫婦は、こんなことで無理やり悩みを作るんですね、って感じです。キリスト教への反感も、主人公というより、著者の考えを生で聞かせられているような感じでした。同じ主人公の小説がいくつかあるようですが、慌てて読む必要はないという結論になりました。

  • songbird

    ☆☆☆ 電子版。ブルジョワな夫婦の宗教対話。確かに、桂子さんの様に全てに恵まれ、現状に満足している人は神を求めることはないだろう。夫の信氏のように、不完全だから神を求めるという方が共感できた。

  • りっとう ゆき

    桂子さんシリーズ第二作。知性と財力のある人たちのコミュニティを傍から見てる(読んでる)のは多少くどいながらも嫌いじゃない。また、昭和のブルジョアならではの、季節の植物を愛でる心とか家のしつらえとか料理とか、好きに暮らしてる感じが良い。妙に保守的かと思えば水面下ではどろどろしてたり大胆だったりと、それも昭和感というものか。ただ、ストーリーとしては好みではなく、また、キリスト教を痛烈に批判してるので、不快に思う人もいるかもしれない。

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