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セザンヌと「知られざる傑作」 近代絵画の誕生と究極美の探求

佐野栄一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784883035922
ISBN 10 : 4883035921
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

バルザック『知られざる傑作』の、究極の美を求めた果てに破滅する主人公フレノフェールこそ「私だ」とセザンヌは自分を指さした。
画家をめざす友を信じて励まし続けてきたゾラ。だが彼の小説『制作』はセザンヌの探求する〈美〉を理解しえないことを晒し、二人は決別する。
二つの小説を手がかりに、近代美術誕生期の芸術観と、その渦中で生きた者たちの友情の機微に深く分け入る。

【著者紹介】
佐野栄一 : 1951年、北海道旭川市生まれ。青山学院大学院博士課程単位取得済退学。流通経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ラウリスタ〜

    面白かった。20年以上の大学紀要まとめ。著者の専門はバルザック。堅実にセザンヌとゾラの関係を中心に調べ、独自の観点から非常に読みやすい文章力でまとめている。二人の印象派の理解・受容に関して、セザンヌよりもむしろゾラが主導的であったという主張は納得できる。その一方で、『作品』による「絶交」説を覆す反証を三つほどもあげながらも、ただリウォルドのみに依拠してそこに固執するのが不思議。ゾラには印象派が理解できなかった「痛ましい事実」を主張するが、それが1880年前後の同時多発的な印象派離れと同期していることを見逃

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