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世界の歴史 8

佐藤次高

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122050792
ISBN 10 : 4122050790
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2008
Japan

Content Description

ムハンマドにはじまるイスラームは、瞬く間にアジア、地中海世界を席捲した。様々な民族を受容して繁栄する王朝、活発な商業活動。イスラーム誕生から発展、十字軍との攻防など、その千年の歴史を各時代を代表する華麗な都市文化とともに描く。

目次 : 1 世界史を変えるイスラーム/ 2 イスラームの誕生―メッカ/ 3 ムハンマドの後継者たち―メディナ/ 4 分裂と統一―ダマスクス/ 5 繁栄の二世紀―バグダード/ 6 変革と激動の時代―バグダードからカイロへ/ 7 西方イスラーム世界の輝き―コルドバ/ 8 十字軍とイスラーム社会―エルサレム/ 9 マムルークの活躍―カイロ/ 10 大航海時代前夜のイスラーム世界

【著者紹介】
佐藤次高 : 1942年、横浜に生まれる。65年、東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学東洋文化研究所助手、お茶の水女子大学文教育学部助教授、東京大学文学部助教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授をへて、現在、早稲田大学文学学術院教授、財団法人東洋文庫研究部長。アラブ・イスラーム史を専門とし、2006年から人間文化研究機構(NIHU)との共同事業「NIHUプログラムイスラーム地球研究」を主宰。主な著書に、State and Rural Society in Medieval Islam:Sultans,Muqta’s and Fallahun,E.J.Brill,Leiden,1997(日本学士院賞、恩賜賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • coolflat

    ムハンマドからマムルーク朝滅亡まで。107頁。ウマイヤ朝時代。イラン、イラクなど東部地域ではササン朝ペルシアのディルハム銀貨が流通していた。エジプトやシリアなどの西部地域ではビザンツ帝国のディナール金貨が用いられていた。しかし東西の商品流通が活発となり、経済が発展してくると、旧来通りの貨幣システムでは対応しきれなくなった。695年、アブド・アルマリクは、純粋なアラブ式貨幣を鋳造し、全国に流通させた。これによって貨幣経済の進展は一段と加速され、官僚や軍隊への棒給(アター)の支払いが現金で行われるようになった

  • KAZOO

    編年体の世界の歴史なのですが、このようにある地域を通史で読ませてくれるのも非常にわかりやすくていいと思っています。特にイスラムについては結構難しいところもあると思っていますが、イスラムの宗教の関連もかなり詳しく書かれており、参考になりました。イスラム思想の大家の井筒先生と近代史の山内先生と並んで佐藤先生にも脱帽です。

  • アメヲトコ

    ムハンマドの登場からマムルーク朝の滅亡までのイスラーム世界の通史。イスラームを都市の文明と位置づけ、メッカ・メディナ・ダマスクス・バグダード・カイロ・コルドバ・エルサレム・グラナダという都市を軸にした叙述が新鮮。それぞれ著者自身が歩いて親しんだ場所なだけに、実際にその都市を歩いているような気にもなります。それだけにダマスクスの描写は今となっては悲しい。アッバース朝後期以降の動乱は複雑怪奇ですが、マムルーク朝の章はなかなか面白く、著者の真骨頂を感じました。

  • tieckP(ティークP)

    イスラームの誕生というわりあいムハンマドの伝記色の強い出来事と、その後の諸国家としてのアラブ世界の拡大を上手くつないで書かれている。イスラーム学者らしく、キリスト教・ヨーロッパ的観点から誤解されている点を擁護する説明が目立つけれど、これなどは近年良くも悪くもイスラム教に注目が集まっているなかで事情が変わった点もあるかもしれない。イブン・スィーナーについてほぼ医学的重要性のみを説明し、哲学的重要性には触れてないんだけど、専門家が当時の影響力などを中心に判断するならその方が適切なのかな、と思いながら読んだ。

  • 可兒

    信頼の佐藤次高さん。イスラム国家と戦いの歴史

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