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量子力学の100年

佐藤文隆

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791776344
ISBN 10 : 4791776348
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ユネスコは2025年に量子力学百年を記念する取り組みを行うことを決議した。誕生から1世紀。「合意のないまま」いまやあらゆる場所に量子力学は存在する。自らの目で見てきた第一人者が、その不思議と魅力に迫る。

目次 : 新「量子」の意味を問う―「けいはんな哲学カフェ ゲーテの会」と大澤真幸/ クラウザーはなぜ排除されたのか?―隠れた変数と量子もつれ/ 存在の「非局所性」と量子情報―「恥じらい」の実在論/ 思想で乗り切った量子力学誕生劇―コペンハーゲン解釈の思想/ 量子力学の観測者に見るマッハ残照―アインシュタインとマッハの四つの時期/ 量子情報の前哨戦―「世紀転換期」のウィーンとプランクのマッハ批判/ エントロピーと主体の参加―エディントンの二種類の法則/ 「真の」理論と「良い」理論―概念の「粒度」と個物/ 量子力学が哲学だった時代―西田父子と湯川秀樹/ シュレーディンガーのラストメッセージ―「ウィグナーの友人」とQBism/ 因果律のキャリアーとしての実体―ヒューム人間知性論とマッハの力学批判/ 量子力学に見る科学と鑑賞―ポスト・「サイエンス・ウォー」の風景

【著者紹介】
佐藤文隆 : 1938年山形県鮎貝村(現白鷹町)生まれ。60年京都大学理学部卒。京都大学基礎物理学研究所長、京都大学理学部長、日本物理学会会長、日本学術会議会員、湯川記念財団理事長などを歴任。1973年にブラックホールの解明につながるアインシュタイン方程式におけるトミマツ・サトウ解を発見し、仁科記念賞受賞。1999年に紫綬褒章、2013年に瑞宝中綬章を受けた。京都大学名誉教授、元甲南大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • キク

    京都大学理学部長、日本物理学会長を歴任した宇宙理論の権威が「現代思想」に連載した量子力学をめぐるエッセイ。出川風にいうと「ガチ中のガチ」ということになる。飲茶の本で量子力学のコペンハーゲン解釈による多重世界を理解できたつもりだったけど、著者によると「コペンハーゲン解釈に勝る首尾一貫した解釈がなく、「標準」というと不承不承これを指定するしかない」とのこと。「量子力学はモノの法則ではなくモノの情報を通じてモノを操作する学問になった。法則ではなく、観察であり情報であり操作である」とまでいう。すごい時代に生まれた

  • やす

    一般向け著作の多い先生が総決算的表題で上梓したのであるから期待は膨らみ切って、また、図書館予約でじらされたものだから更に名著であるに違いないとの妄想も膨らむ。しかし、この方の著作は初めてではない。よくわかっていたはずである。まあ、物理学者の気ままなエッセイだった。現代思想に連載されたものということで、各章は読み切りに耐えうるように構成されており、通読するとリフレインがカノンのようだ。氏の最近得意とされている技なのか専門用語連打が各所に。ページの半分ほども無解説連打は困る。

  • アドソ

    量子力学誕生100年を祝って、あちこちで特集が組まれている。なかでも世界屈指の宇宙物理学者佐藤文隆先生が振り返る100年は是が非でも読んでおくべきだろうと思った。EPR論争を経て、いまは量子もつれが証明されてノーベル賞も獲った。波動関数の確率解釈と波束の収縮は、情報理論的解釈へ。量子力学はもはや哲学ではなくなったとはいえ、一般社会からはまだまだ手の届かないところにある。ボルツマンが自殺したのはマッハにいじめられたから、という説はあまり正しくないらしい。へぇ。

  • 都人

    昔、アインシュタインが「神はサイコロをふらない」といった量子論。ミクロの不思議な性質には興味があるが、如何せん私のアタマには難しすぎた。

  • もちお

    ソーカル論文を読んでるかのごとく、意味不明なページがほとんどだった。中途半端な元物理学生ごときには分からないのでしょう。読者を選ぶ本です。

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