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学力を問い直す 学びのカリキュラムへ

佐藤学(教育学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000092487
ISBN 10 : 4000092480
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
佐藤学 ,  

Content Description

大学生の学力低下の指摘に端を発した学力問題論議は、さまざまなレベルで混乱を深めている。ゆとり教育の悪弊か、学力は落ちているのか、学力論議のもつれを解く。

【著者紹介】
佐藤学 : 1951年広島県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。東京大学大学院教育学研究科教授。教育方法学。子どもの学びを中心に据え、内外の実践から得た知見と理論をバックに実際の授業改革・学校改革に参画、訪問した学校は数千校を数える。各地で「現場のことを良く知っている研究者」として教師の信頼も厚い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tokko

    僕らが10代だった1980年代から2000年にかけて本当に「学力」に対する世間の考え方が「揺れ」ていました。「知識偏重の詰め込み教育こそが諸悪の根源だ」みたいな言説も聞こえたし「教える内容を大幅に削減した『ゆとり教育』のせいで学生がアホになった」みたいな批判はあちこちでされていました。「学力」というのが何を指すのかはさておき、「学びからの逃走」は確実に起きているでしょう。これを回避する提案は筆者も述べていますが、「大人も学び続ける」ことではないでしょうか。

  • 鵜殿篤

    近代化の過程が終わって「成熟した近代」に突入することで、学校の役割が終わるという議論の一種。ユニークなところは、「圧縮した近代」では有効だった「東アジア型の教育」が現代では賞味期限切れを起こしているという見立てを、「学力という通貨の暴落」として表現したところ。「圧縮した近代」では問題なく流通していた貨幣としての「学力」が、現代では評価基準としても交換手段としても機能しなくなり、誰も貯蓄の対象として期待しなくなったというストーリーは、「学力低下」や「意欲低下」の説明として、うまくできている。

  • わらび

    「手紙を読めばお郷が知れる」LINEなどの情報伝達ツールの発達により、今や手紙を書くことは稀であるが、何も手紙に限ったことではなく、日常会話や不意に目上の人と話すときに口から出る敬語によってその人の素養がある程度しれる。教員1人あたりの児童数が多いから少人数指導にしよう、クラスが多すぎて教員が足りないといった事態が容易に想像できる。

  • rigmarole

    「学力」を到達度と定義する著者の考えに賛成です。ブルームの失敗など、教科書的な本にはなかなか書いてないことがあり、勉強になりました。

  • TaE

    学力の機能は貨幣と同一である。<勉強>の時代はもう終わった・・・ふむふむ。

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