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増補改訂版 追跡・アメリカの思想家たち 中公文庫

会田弘継

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122062733
ISBN 10 : 412206273X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ラッセル・カークから始まる、現代アメリカを形作ってきた思想家たちを訪ねる“旅”。彼らの思索の中核には何があるのか。保守、リベラルといった概念の真の意味とは―。著者の精緻な読み解きが、アメリカ文化の複雑さと奥深さ、そしてパラドクスをも浮かび上がらせる。文庫化にあたり“「トランプ現象」とラディカル・ポリティクス”を収録。

目次 : 戦後保守思想の源流―ラッセル・カーク(一九一八‐九四)/ ネオコンの始祖―ノーマン・ポドレッツ(一九三〇‐)/ キリスト教原理主義―J.グレシャム・メイチェン(一八八一‐一九三七)/ 南部農本主義―リチャード・ウィーバー(一九一〇‐六三)/ ネオコンが利用した思想―レオ・シュトラウス(一八九九‐一九七三)/ ジャーナリズムの思想と機能―H.L.メンケン(一八八〇‐一九五六)/ リベラリズム―ジョン・ロールズ(一九二一‐二〇〇二)/ リバタリアン―ロバート・ノジック(一九三八‐二〇〇二)/ 共同体主義―ロバート・ニスベット(一九一三‐九六)/ 保守論壇の創設者―ウィリアム・バックリー(一九二五‐二〇〇八)/ 「近代」への飽くなき執念―フランシス・フクヤマ(一九五二‐)/ 「歴史の終わり」から「歴史の始まり」へ―フランシス・フクヤマ(続)/ 「トランプ現象」とラディカル・ポリティクス/ 戦後アメリカ思想史を貫いた漱石『こころ』

【著者紹介】
会田弘継 : 1951年埼玉県生まれ。青山学院大学教授。東京外国語大学英米語学科卒業後、共同通信社に入社。ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長、特別編集委員などを歴任。日本記者クラブ理事も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ふみあき

    ラッセル・カーク、リチャード・ウィーバー、レオ・シュトラウスなど、日本ではマイナーな(少なくとも前二者について、私は本書で初めて名前を聞いた)アメリカの保守主義者、伝統主義者が紹介される。彼らの近代合理主義への不信、自由民主主義への懐疑といった思想的スタンスは、わが国の文脈では福田恆存、あるいは西部邁に当たるだろうか? 少なくとも本書を読む限り、シュトラウスとネオコンに関係性はないように思える。また右派だけでなく、ジョン・ロールズ、アーサー・シュレジンガー・ジュニアら、リベラルな思想家にも論及されている。

  • Mark

    本書は「思想は必ず実を結ぶ」という視点で、アメリカの形成過程や思想の変遷を追う。ラッセル・カークは、急進的変革ではなく過去との連続性を重視する保守主義を主張する。 しかし、現代のアメリカ政治には歴史を軽視する傾向があり、トランプ現象はその典型だ。彼の政権は低学歴層の支持を受け、伝統的な教養教育と距離を置いた政策を進めた。 アメリカの思想的伝統の行方を見極めることが重要であり、本書はその理解に貴重な示唆を与えてくれる。

  • ステビア

    2種類のネオコン。第一世代は厳しい現実を見て転向した人々。第二世代は単なるタカ派。

  • BLACK無糖好き

    戦後保守、リベラリズム、ネオコン、キリスト教原理主義、南部農本主義、リバタリアン他、それぞれのアメリカの思想家たちに焦点を当て思想の遍歴を辿る。単に保守・リベラルと言っても時代と共にその概念が変化してきた様子がうかがえる。又昨今のトランプ現象をアメリカ政治(思想)史の面から考察した章が本書の美味しい所。背景としての中産階級の経済的苦境。今のアメリカはヒトラー登場前のワイマール共和国に似ているとの「ニューヨークタイムズ」コラムニスト ロジャー・コーエンの指摘に思わず震撼。

  • しろくまZ

    現代アメリカ思想史の中で、重要な地位を占める複数の思想家達をエッセイ風に紹介している。フランシス・フクヤマやジョン・ロールズは有名だが、聞いたことが無いような思想家も紹介されており、興味深かった。リチャード・ウィーバー(南部農本主義)やロバート・ニスベット(共同体主義)が紹介されている章は興味深く読んだ。もっと深く知りたいと思い彼等の思想書の邦訳を探したが、見つからなかったのは残念。

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