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14歳からの非戦入門

伊勢崎賢治

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784828425955
ISBN 10 : 4828425950
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書は、近年とくに顕わになった「安全保障化」と、日本人の大半が気づいていない「緩衝国家(Buffer Stateバッファーステート)」という2つのキーワードを軸に、世界と日本の危機をどう克服するかのヒントを提示したいと思い、急きょ書き上げたものである。私は、アフガン戦争の停戦のロビー活動の中で、NATOそしてアメリカ政府の代表たちとの協議でこのケースをよく引き合いに出した。「タリバン・アルカイダの所業を上回る戦争犯罪を犯した絶対悪魔をシエラレオネ人に許させ、対話と交渉によって平和を導いた。それもアメリカの主導で。アフガニスタンでできない訳がない。アメリカの勇気ある思慮と決断次第だが。さもないと、この対テロ戦争は永遠に続く」と。

目次 : 第1章 ガザ:戦争か、ジェノサイドか/ 第2章 ウクライナ戦争/ 第3章 どうやって最速の停戦を実現させるか/ 第4章 親米国家日本だからこそアメリカの戦争を理解しなければならない/ 第5章 東アジアのウクライナ化はあるのか/ 第6章 朝鮮国連軍という日本の命運を支配するゾンビ/ 第7章 「緩衝国家」日本が生き残る道

【著者紹介】
伊勢崎賢治 : 1957年、東京都生まれ。2023年3月まで東京外国語大学教授、同大学院教授(紛争予防と平和構築講座)。インド留学中、現地スラム街の居住権をめぐる住民運動にかかわる。国際NGO職員として、内戦初期のシエラレオネを皮切りにアフリカ3カ国で10年間、開発援助に従事。2000年から国連職員として、インドネシアからの独立運動が起きていた東ティモールに赴き、国連PKO暫定行政府の県知事を務める。2001年からシエラレオネで国連派遣団の武装解除部長を担い、内戦終結に貢献。2003年からは日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を担当。ジャズミュージシャン・トランペット奏者としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 風に吹かれて

     パレスチナの犠牲者に関することが連日報道されている。この戦争について、今も2023年10月7日のハマスによるテロ攻撃が始まりであるかのような言説が行われることもある。それまでのパレスチナとイスラエルの経緯を踏まえれば、それは一方的な言説であり、伊勢崎氏が「はじめ」で触れているように「テロ」ではなく「奇襲反撃」そのものだ。 「自衛の権利」の名のもとにイスラエルは爆撃攻撃を続けている。犠牲者が増えるたびにパレスチナのみならず世界に憎悪が膨らんでいくように見えて仕方がない。 →

  • 言質空間と現実とのギャップを意識し、双方の顔が立つ落とし所を秘密裏に探るのが「停戦」この手の本にありがちな相手を知ることですとかのきれいごとがなくて、一番良かった。日本の刑法は実行犯が正犯であり、手助けや教唆する上官は正犯に従属する立場としての共謀共同正犯にしかならず、トップではなく下から裁くのは国際法と真逆というのは変だなとは思っていたよ…。ウチの祖父はふいりっぴんで戦後、台の上に立たされて「こいつに身内を殺された人、手をあげて」でその数が多いと…だったらしいので、先の大戦では刑法形式だったんだな。

  • ロビン

    アフガニスタンの武装解除に携わられるなど戦争の現場に通暁した伊勢崎さんの非戦論。14歳からと銘打たれているが本格的な内容だ。ウクライナとガザ問題、日米地位協定、朝鮮国連軍等に絡む日本の国家主権の問題を「安全保障化」「緩衝国家」を主なキーワードとして、それぞれの問題に具体的な日本の取るべき選択肢を提示している。台湾有事の蓋然性は低いとの分析にホッとしつつも、日本のみにある地位協定での異常な互恵性のなさの改善や、「仮想敵国」の「悪魔化」の克服という課題は重い。毅然と主権を主張しつつ対話、外交を重視する日本に。

  • ロビン

    訳あって再読。平和ボケとは程遠い、紛争地における武装解除の実績ある伊勢崎氏が、軍備増強ではなく「非戦」を説いておられることに励まされる思いがする。日本は自国が緩衝国家であるという自覚に立ち、本書で提言されているように、ロシアとNATOの間でバランス感覚豊かに、また主権国家としての毅然とした態度を保っていたノルウェーに学ばねばならないと思う。アメリカと中国の間でバランスを取っていかざるを得ない宿命にある日本だ。アメリカに押されるままに軍備増強に走り、近隣国との相互不信を招くような愚を犯してはならない。

  • Mirror

    14歳からとあるので軽い気持ちで読み始めた。この本に出会えてよかったと思った。知ろうとしていなかった事も事実だが、鵜呑みにしていた自分もいた。戦争ほど悲惨なものはない。停戦の為日本の出来ることもあることを知ることができました。感謝。

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