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主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿

伊勢崎賢治

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784420310772
ISBN 10 : 4420310774
Format
Books
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

オスプレイ墜落事故や米軍婦女暴行事件が起きても何もできない国、日本。日米地位協定とドイツ、イタリア、韓国、フィリピン、アフガニスタン、イラクなどの地位協定を徹底比較!

目次 : 序章 主権にあいまいな国/ 第1章 刑事裁判権―政府が言う「日本が韓国やドイツより有利」というのは本当か/ 第2章 基地管理権―米軍の運用に日本政府の権限が及ばないのは当然なのか/ 第3章 全土基地方式と思いやり予算―日本のアメリカへの貢献は不十分なのか/ 第4章 国連PKO地位協定―日本は特権を享受するだけで責任を果たさなくてよいのか/ 第5章 日米地位協定改定案―改定を実現するために何をすべきか

【著者紹介】
伊勢〓賢治 : 1957年、東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。インドに留学中、現地スラム住民の居住権をめぐる運動に関わる。国際NGOで10年間、アフリカの開発援助に従事。2000年より国連PKOの幹部として、東ティモールで暫定行政府の県知事を務め、2001年よりシエラレオネで国連派遣団の武装解除部長。2003年からは、日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を担った。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授

布施祐仁 : 1976年、東京都生まれ。ジャーナリスト。福島第一原子力発電所で働く労働者を取材した『ルポ イチエフ福島第一原発レベル7の現場』(岩波書店)にて平和・協同ジャーナリスト基金賞、日本ジャーナリスト会議によるJCJ賞を受賞。現在、『平和新聞』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おさむ

    日米地位協定はまさに日本の「主権放棄ぶり」を如実に物語っています。刑事裁判権、基地管理権、思いやり予算、全土基地方式など具体的な項目で他国の協定と比べることで、日本の特殊性を浮かび上がらせます。(米国が地位協定を結ぶ国は100カ国以上もあるのもある意味驚きだが‥)改定問題が盛り上がらなかった要因として、沖縄の問題だと捉えられていること、左右のイデオロギーを超えた運動が起きなかったことなどが挙げられています。不都合な真実を見据えるのはしんどい作業です。でも、私達はこの現実を直視していかねばならない。

  • とよぽん

    6月に布施祐仁さんの講演を聞いた。そのときに本書を購入。読むのに勇気が必要だった。最もドキっとした文は「アメリカの代わりにテロリストに狙われるリスクを勘案しない日本の安全保障論は、単なる既得権益集団のプロパガンダにすぎません。」そして、さらに日本は米軍の施設や住宅の建設、米軍関係者の給与なども、日本の税金から支出している。その名も「思いやり予算!」国民の生活より米軍にどれだけ気を遣っているのか。全ての根源は地位協定の不平等さから生まれている。憲法改正より、日米地位協定の改正が先だということ。

  • 小鈴

    【日米地位協定は世界的に見ても極めて特殊】国民の主権がここまで長い間、制限されている協定はない。同じ敗戦国のドイツ、イタリア、元植民地のフィリピン、最近のアフガニスタン、イラクも、そしてアジアの冷戦境界線だった韓国も、アメリカと粘り強く交渉し、自国の主権を回復させ、米軍をコントロールしている。それらの国と日本は何が違うのか。【交渉する意志】ただそれだけだ。憲法九条の有無ではない。九条があっても交渉できる。守ってもらっているから仕方がないという国民の姿勢がアメリカの特権を許している。

  • hk

    地位協定とは主権国家の中に異国の軍隊が駐留するという非常事態を制度化するものだ。アメリカは独伊などNATO加盟国をはじめ準戦時にある韓国など多くの国家と地位協定を締結している。また日本の自衛隊もPKO派遣の際には受入国との間で地位協定を結ぶ。本書はこうした様々な地位協定を比較精査することで、日米地位協定という「極めてアメリカ側に寛容な」親子杯の特殊性を浮き彫りにしている。 刑事免責特権を公務中に限るのか公務外にも適用するのか?一次裁判権をもつのは受入国なのか駐留軍なのか?多様な地位協定を知ることが出来た。

  • イボンヌ

    保守層にもリベラル側にも批判をするブレない伊勢崎先生。 確かに主権はないのでしょうが、今は何としても安倍政権を

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