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改訂新版 天文法華の乱 戦国京都を焼き尽くした中世日本最大の宗教戦争

今谷明

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784864035491
ISBN 10 : 4864035490
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

将軍不在の戦国京都をおもな舞台に、諸勢力が入り乱れ、戦った洛中洛外バトルロワイヤル!
京都を炎上させたその被害は、あの応仁の乱よりも大きいとされる。
日本中世史上最大の宗教戦争ともいわれるこの大乱は、どうして起こってしまったのか?!
戦国畿内をめぐる壮大な事件史がよみがえる!!

【著者紹介】
今谷明 : 1942年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。京都大学助手、国立歴史民俗博物館助教授、都留文科大学学長などを歴任。現在、国際日本文化研究センター兼横浜市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 六点

    天文二年(1532)から五年(1536)に掛けて、京都の郊外で始まった一向一揆とこれに対して始まった日蓮宗徒の法華一揆の対決を描いた「一種のノンフィクション、ドキュメント」として描いた一冊である。ソ連の滅亡から時間が経ち、右翼左翼と騒がなくなった時代で有りながら、この事件を取り上げるさいには、ガチの信仰告白が求められる。この世俗化した日本に於いてであるのに。因みに今谷先生のご宗旨はキリスト教であるそうな。護教的記述の論文も多いらしいのである。六点の宗派は当事者の末裔たる浄土真宗本願寺派だから困った事になる

  • 白隠禅師ファン

    この一連の事件の存在は、以前から知っていたけど、洛中洛外がここまで被害を受けていたとは思っていなかった。にしても、今谷先生の生き生きとした筆致に、思わず惹かれました。一種のドキュメンタリーですねこれは。

  • MUNEKAZ

    もとは1989年の刊。「町衆=市民」など時代を感じる部分もあるが、内容はめちゃ面白い歴史読み物。幕府内の権力争いに巻き込まれた法華宗と一向宗の対決から、勝利した法華一揆が逆に山門と六角軍によって駆逐されるまでを一気に読ませる。一時的に京を占領した法華一揆が、一向宗との内通を理由に農民や僧侶を処刑していくという暴力のエスカレーションが当時の記録から克明に描かれる。著者はサン・バルテルミの虐殺との同時代性を指摘するが、政治的な対立が宗教的な情熱と結びつき、ついに破局を迎えるのは確かに似たところを感じる。

  • bapaksejahtera

    武装町衆による首都の支配並びに宗派間の宗教戦争等、西洋史に比肩すべき事態があった。資料的制約や史観の偏頗により知る事の少なかった天文年間(16世紀前半)の事態について考察を加えた歴史書が三版を加えてなった。先駆けとなった万を越える武装農民一向一揆の威勢は、室町幕府の制御不可能な迄に膨れ上がる。近江に逃れた将軍に代った管領細川晴元は、京都の治安維持を担うに至った法華宗の町衆に頼る他無い。武士に代り法華寺檀は終に一向宗を滅ぼすが、事態を掌握した幕府と旧仏教により終に崩壊に至る。さながら絵巻物の如き展開の良書。

  • Go Extreme

    戦国京都焼き尽くす 松本問答 発端 法華一揆 洛中支配 鍋かむり日親 京都進出 日蓮宗 非妥協 過激 不受不施 謗法排斥 鍋かむり伝説 殉教 天文改元 戦乱続く 法華一揆 一向一揆攻撃 法華一揆終焉 堺へ 冬の時代 京都焼亡 残党狩 仏罰論 同情広がる 法華二十一箇寺 帰京 牙抜かれた虎 去勢日蓮宗 山門末寺化 妥協 諸宗誹謗厳禁 近世町共同体 権力拝跪 事件史叙述 こだわり 法華一揆 町衆一体疑問 細川政権 ピエロ役割 延暦寺側から乱再検討 近江六角氏の役割 乱後寺地移動 課題 上杉本 復興京都

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