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どうせ社会は変えられないなんてだれが言った? ベーシックサービスという革命

井手英策

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093888196
ISBN 10 : 4093888191
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

救済はいいことだけど、救われる人間の心には、屈辱が刻みこまれる。どうやって「弱者を助けるか」、ではなく、どうすれば「弱者を生まない」社会をつくれるのか―その答えがこの一冊に!「共にある」を否定するBI(ベーシックインカム)との違いも明らかに。「ベーシックサービス」入門書にして決定版。

目次 : 序章 不条理に怒りを!/ 第1章 政治に負けて生まれたベーシックサービス/ 第2章 私の幸せとあなたの幸せをひとつに/ 第3章 できる大改革できない大改革/ 第4章 新型コロナウイルスが教えてくれたこと/ 第5章 ベーシックサービス、その先へ

【著者紹介】
井手英策 : 1972年、福岡県久留米市生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。日本銀行金融研究所、東北学院大学、横浜国立大学を経て、慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政社会学。総務省、全国知事会、全国市長会、日本医師会、連合総研等の各種委員のほか、小田原市生活保護行政のあり方検討会座長、朝日新聞論壇委員、毎日新聞時論フォーラム委員なども歴任。2015年大佛次郎論壇賞、2016年度慶應義塾賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヒデミン@もも

    井手先生の本はわかりやすい。ベーシックサービス、実現できたらこれから高齢者に向かっていく身分にとってはありがたい。図書館もそうだけど、それを利用する一部の人間にとって利があるようになりはしないか。平等なようで平等でない。ベーシックインカムなら個人の自由に使える。が、どちらも財源にムリがある。

  • けんとまん1007

    ベーシックサービスという言葉を認識できていなかった。最初は、ベーシックインカムとどう違うのだろう?という程度。今回、この本を読む中で、以前に読んだ井手さんの著作が蘇ってきて、ストンと腑に落ちた。井手さんも書かれているとおり、どこまでがベーシックなのかはあるが、基本思想として考える価値はあると思う。内容は異なるが、やはり、自分自身の原体験は、価値観に大きな影響をもたらすのは、井手さんの言われるとおり。自分も一昨年、そんな経験をした。人間は人と人の間で生きていく・・・というフレーズが心に沁みる。

  • レモン

    著者の熱量が高いけれど決して熱苦しくはない。日本は弱者に厳しく自己責任、他者に不寛容な国というイメージなのだが、意識レベルで変わっていけるのかな。ベーシック・インカムではなくベーシック・サービスを選択する理由や消費税増税で財源を賄う理由も納得できたが、政府を信用できない気持ちはやはり消えない。でもどちらかと言うと、著者の活動を応援したい。

  • Francis

    発売された25日に購入し、翌日から読み始めて二日で読了。私も個人的に知っている経済学者の井手英策さんの最新刊。井手さんの生い立ち、民進党の政策形成に参加した際の経験、そしてコロナ禍での自粛ムードなどに対する考察を経て、井手さんの考え方がより深められていることが理解できる。井手さんの唱える「ベーシックサービス」とは何か。それはベーシックインカムとどう異なるのかなどが分かりやすく語られている。「さあ、社会を語ろう、そして変えよう  一緒に!」

  • しらたま

    女性の賃金が低く離婚しても養育費ももらえず、家事育児介護は負っている日本。ベーシックインカムこそ、その母子への救済策と思っていたが。現金給付で生じる不公平感は、新たな社会の分断を生む。格差を小さくするには、消費税を上げみなが負担し、医療教育介護等のベーシックサービスを無料化する方がいいという説、納得です。ベーシックサービスと品位ある命の補償が確立されれば、誰もが働くことを楽しめる社会になるのでは。社会保障をベーシックインカムに置き換え、所得格差があるまま医療や介護を自己責任で、は、まさにディストピアです。

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