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日本主義と東京大学 昭和期学生思想運動の系譜

井上義和

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784760133345
ISBN 10 : 4760133348
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2008
Japan

Content Description

昭和10年代、教養ある学生のエリートが担い手となり、「大学の自治」をめぐる攻防を当局と繰り返した日本主義学生運動。その思想戦の系譜を明らかにし、戦時期保守主義の再評価を試みる気鋭の論考。

【著者紹介】
井上義和 : 1973年長野県生まれ。2000年京都大学大学院教育学研究科博士課程退学。京都大学大学院教育学研究科助手、関西国際大学メディアセンター講師を経て、関西国際大学人間科学部准教授。専攻は教育社会学・学生文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ぽん教授(非実在系)

    統制経済と軍国主義を担う革新右翼と日本の国体を順守して共産主義だけでなくファシズム的な要素にも反対する観念右翼が近衛新体制以後対立を激化させ、後者の一部が東條内閣の戦争指導に反対したために東京憲兵隊に拘束されていく姿、というかなり斬新な歴史を描き出す意欲作。丸山真男によるファシズム解釈が如何に素朴であるかを暴露する内容である一方、教養主義の深さと複雑さについても考えさせられる。

  • もちょ

    観念右翼という勢力の具体的な検討をしないとならないというか、そもそも観念右翼というのはかなり雑なくくりなのではないかと思った

  • 毒モナカジャンボ

    昭和10年代。一高昭信会が、日本学生協会が、精神科学研究所があり、小田村寅二郎が、田所廣泰がいた!原理日本を先に見ながら聖徳太子・明治天皇を範とし、当時帝国日本のポリコレとして機能していた国体に則り、彼ら精神右翼学生たちは東條内閣の戦争方針を、その最初期から国体に反するものとして糾弾する。小田村も田所も超エスタブリッシュ出身だがストレートに東大に進んだのではなく、そのことが近しい年代の丸山眞男的なものから袂を分つことになる。コネがすごいとはいえ異常な行動力組織力としか言いようがない。戦前右翼思想の可能性。

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