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闇の虹水晶 創元推理文庫

乾石智子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488525088
ISBN 10 : 4488525083
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

その力、使えばおのれが滅び、使わねば国が滅びよう。人の感情から石を創るたぐい稀な才をもつが故に、故国を滅ぼし家族を殺した憎い敵に仕えることになった創石師ナイトゥル。生きる気力をなくし、言われるまま創石師の仕事をしていた彼に、ある日怪我人の傷から取り出した黒い水晶が見知らぬ国の幻を見せた。“オーリエラントの魔道師”シリーズで人気の著者が描く壮大な物語。

【著者紹介】
乾石智子 : 山形県生まれ。山形大学卒業。1999年教育総研ファンタジー大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 眠る山猫屋

    オーリエラントではない異国。一瞬取っ付き難かったが、あっという間に引き込まれていた。一族を虐殺され心を折られたナイトゥルは創石師。感情や病を観て石にする能力を持つ彼が流されるように生きていく様と、闇色の虹水晶に導かれてみる異国の夢。夢が現実になる時、ナイトゥルの選択が試される。ナイトゥルの救いだった夢の向こう側の人々の運命と、大切なドリーを守り抜く事を天秤にかけるような事にならなくて良かった。そしてそれはナイトゥルが歩いて来た道が正しかったからなんだろう。最後は魔女と矮臣、天罰だよ。

  • すがはら

    やはりこの人の作品は引き込まれる。今回の創石師という設定も面白かった。過酷な運命は読んでいて辛い部分もあったし、主人公が血族全員の仇であるオーシィンを、全く支配者として信服した訳でもないのに、毎回助ける方向へ動いてしまうことも納得行かなかったし、と色々ありましたが、不思議な勢いのある言葉の奔流に巻き込まれて流されるうち、こちらもナイトゥルと一緒に悟りをひらいてしまったようです。生きる力と希望を感じさせる終わり方も好きです。

  • もと

    ☆☆☆☆☆ ずっと気になっていたKU本を手に取ってみた。「その力、使えばおのれが滅び、使わねば国が滅びよう。それが創石師ナイトゥルにかけられた呪いだった」心躍る一行目に大いに期待をして読み始めたんだけど。。。。。駄目だ、世界観に全く入り込めない。読み難くて全然頭に思い描けない。四分の一読んだところでもうこれ以上は読めないと挫折でございます。

  • 冬見

    良きファンタジイであった。人々の感情から石を創り出す創石師ナイトゥル。一族を滅ぼされ命令されるがままに石を創る日々のなか、彼は黒い水晶のなかに見知らぬ国を幻視する。乾石さんの作品はものすごく集中力を要するので気軽にほいほい読めないけれど、読み出せば止まらず、どっぷりとその世界に浸かってしまう。運命が巨大な車輪だとしたら、ぼくらの祈りはその車輪の下で粉々に砕ける貝殻のようなものだろう。欲望は悪なのか。生とは。祈りとは。そんなことを考える。生きるとは、粉々になりながら祈りに抗うことではないだろうか。

  • 豆乳くま

    オーリエラントとは別シリーズ、という闇と呪いを抱える創石師。巷で言うところの『魔法』とは重みが全く違う乾石作品の魔道師の世界。しかし負の魔道師達が必ず希望や平穏を見出すからやめられない。

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