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久遠の島 創元推理文庫

乾石智子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488525156
ISBN 10 : 4488525156
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“久遠の島”そこは心から本を愛する人のみが入ることを許される不思議な楽園。あるときひとりの王子が島を訪れる。一見魅力的な王子だったが、真の姿は目的のためなら手段を選ばない強欲で身勝手な人物だった。そして、彼の野心が島に悲劇をもたらす…。著者のデビュー作『夜の写本師』に連なる本の魔法と復讐の物語。巻末に文庫版書き下ろし短編「テズーとヨーファン」収録。

【著者紹介】
乾石智子 : 山形県生まれ、山形大学卒業。1999年教育総研ファンタジー大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぐっちー

    只今、年表順に再読中。最後の一文だけは刊行順に読んだ人が噛み締めることができる歓びだけど。前々から悍まし過ぎて気になってたマードラの死体を使う呪法もガッツリ出てきた。眉を潜めるしかない技も、当人たちには日常茶飯事で、私たちの常識の中にも外部から見たらびっくりするような事はあるかもしれない。また、一つの魔法の誕生(技術の開発)は先人たちの積み重ねた知識や技に、新たな息吹を加える事で出来るものだとも。たとえそれが復讐の黒い花がきっかけだったとしても。ヴィニダルの歩んだ旅路が壮大で、ため息が出る。

  • Chikara Tonaki

    オーリエラントシリーズで久々にワクワク出来る作品でした。特にパドゥキアで集合する流れが見えた時にはニヤニヤしながら読んでおりました。「夜の写本師」という呼び名が現れるようになったエピソードなんですが、カリュドウが出てくるのはこの後1000年以上経ってからなんですよね。ああ、1作目をまた読み返したくなって来ました。 あと、こんなに何度も巻頭の地図を見たのも初めてかもしれません。

  • ゆうこ

    自分の故郷と大切な家族、島の仲間をたった一人の欲のために失ってしまったヴィニダル・ネイダル兄弟とシトルフィ。ヴィニダルに呪符の書き方を教え、写本師になることを勧めたバリニウスがいい。『おまえが相殺の護符を入れてくれたから、憎しみから解放されたのだ、坊主』将来自分に何が起こり、その時ヴィニダルを次の世界に送ることを考えてくれた魔導師。本の島『久遠の島』で身につけた知識は時に身を護り、人を助け、生きていく道を照らす。欲を掻くものは身を滅ぼず。いい本でした。

  • みゃお

    一気に読んでしまった。 この世界を感じられることが、幸せ。 メインキャストが3人だったので、ちょっと忙しい感じが あったものの 起伏にとんだ人生でした。 最後の一言で、”夜の写本師”読み返そうかと。

  • akubi@中四国読メの会参加中

    島が沈んでからなかなかうまくいかない人生に兄弟や氏族たちが挫けず長い年月を掛けて再生する話に切なくなったりワクワクしたり~相変らず好きな世界観。

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