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コイコワレ 中公文庫

乾ルカ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122072923
ISBN 10 : 4122072921
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
乾ルカ ,  

Content Description

大戦末期。東京から宮城の田舎へ集団疎開した浜野清子は、そこで那須野リツと出会った。古より対立し続ける血脈の呪縛か、無意識に忌み嫌い合うふたりの少女。だが、戦争という巨大で最悪の対立世界は、彼女たちから大切な存在を奪ってゆく…。宿命に抗いはじめた少女たちが願う、美しき未来とは―。特別書き下ろし短篇収録。

【著者紹介】
乾ルカ : 1970年北海道生まれ。2006年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。10年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat

    螺旋プロジェクト第5弾。10話+後日譚となる書き下ろし特別収録短篇。時は昭和19年(1944)。第二次大戦末期。小学6年生の清子が、螺旋プロジェクトの設定をアクセントとしながら、疎開先の暮らしの中で自我を形成してゆく物語。戦争に関する嫌悪感の様なものをここで言ってもしょうがない様な気がするので止めておきます。終幕の件はこれ迄の螺旋プロジェクトのそれとは一線を画す様に思えました。これからの展開にも影響するのかな。と思いましたけど、時代順に読んでいますが、発表順とは違いますもんね。【螺旋プロジェクト🧬】

  • dr2006

    共通のルールを決めて複数の作家が歴史物語を書く「螺旋プロジェクト」の1冊目は、自分と同じ北海道出身の作家:乾ルカの「コイコワレ」だ。海と山とが相いれない伝承、忌み嫌い合う二人の少女が主人公だ。大戦末期の昭和19年、蒼い目をした浜野清子は、疎開先となった東北の山寺で、尖った耳を持つ那須野リツと出逢う。二人が互いに相手を無意識に避けてしまう「呪縛」とは?プロジェクトの作品には共通のキャラクターが登場するらしい。本作単独でも完結していて面白かったけど、続けてこの螺旋PJの伊坂幸太郎「シーソーモンスター」に進む。

  • まあか

    嫌いな者とどう向き合うか?どう付き合っていけばよいのか?その問いを何度も何度も、心に訴えかけてくる。嫌いだからと相手を攻撃するのは、弱い者のすること。どんなに嫌いでも、自分の中の憎しみの心と戦い、自分で気持ちを諌める。とても大切なことを教えてくれた本でした。初読み作家さんですが、いい(^^)他の本も読んでみたい。螺旋プロジェクト5冊読みました!あと3冊!

  • エドワード

    この物語のテーマは「敵同士であっても解りあえる」ことだ。太平洋戦争末期、浜野清子は、母から<お守り>を渡され、東京から宮城県へ集団疎開する。眼の蒼い清子は、妖怪の目と嫌われる。地元の那須野リツは、拾われっ娘の山犬と虐げられる。孤独な二人がお互いを敵視する―相容れない種族だからだ。リツは秘かに慕う健次郎の出征に<お守り>を渡そうと、清子の<お守り>を盗む。しかし健次郎は謎の死を遂げ<お守り>は砕け散る。リツは不思議な力に動かされ、東京へ帰る清子のために<お守り>を作る。果たして<お守り>は清子を守れるのか?

  • piro

    戦時中、学童疎開で東北のとある村にやって来た浜野清子。清子の疎開先・高源寺で養女として暮らす那須野リツ。出逢った時から何故か互いに嫌悪感を持つ二人を巡る物語は、少女達の成長譚であると共に、争いを避けることの大切さを語りかける作品でした。海族と山族の対立を軸に描く螺旋プロジェクトの一作品として共通のテーマを描きつつ、人の様々な「想い」が織り込まれた感。源助やタマの優しさと厳しさ、そして清子の母の深い愛情に心打たれます。そして他作品との微かな繋がりを探すのも一興です。

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