Product Details
ISBN 10 : 4147942059
Content Description
"「たんぱく質はきちんととる」「適度な運動はしたほうがよい」「腎機能の保護と原因疾患治療を両立する新薬の登場」‥。腎機能だけでなく「全身を守る」、考え方の大転換。慢性腎臓病の治療について、患者がいま知っておくべきこと・自分でできることが、この一冊でわかる!
現在、日本全体の患者数が約2,000万人とも推計される「慢性腎臓病(CKD)」。末期腎不全まで進行すると透析療法が必要になり、進行が軽度でも心筋梗塞や脳卒中などの命に関わる合併症のリスクが高まる、この「新たな""国民病""」の治療は、いま大きな転換点を迎えています。腎機能保護に高い効果を示す治療薬の存在、従来の常識とは180度異なる生活習慣の考え方など、患者さんがいま知っておくべき慢性腎臓病の「新常識」を、『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』および『CKD診療ガイド2024』の改訂委員長を務めた丸山彰一氏が、図版やイラストをふんだんに使ってわかりやすく解説します。
■健康診断の数値で腎機能をセルフチェック
腎機能は一度低下すると基本的に回復しないので、慢性腎臓病の治療では早期発見と早期治療開始が特に重要になります。腎機能の低下を合併しやすい生活習慣病のある人は、健康診断での血液検査・尿検査の結果を確認して、ご自身の腎機能をセルフチェックしましょう。
■効果的な治療薬が登場していることを知ろう
慢性腎臓病治療の基本は、糖尿病や高血圧など、腎機能低下の原因となる病気の治療ですが、近年、腎機能そのものを保護する効果のある治療薬が登場したことにより、治療の選択肢が増えています。かかりつけ医や腎臓専門医と相談して自身に最適な治療法を選択できるよう、治療薬の最新常識について理解しておきましょう。
■全身を守るための生活習慣改善に取り組もう
かつては腎臓病というと「厳格なたんぱく質制限をする必要がある」「腎臓に負担をかけないよう絶対安静にする」といったイメージがありました。しかし、近年ではご高齢の患者さんの増加などもあり、筋肉量や筋力が低下するサルコペニアのリスクを踏まえ、「筋肉量を維持するため、食事でたんぱく質をきちんととる」「適度に運動して筋力を維持することが、全体的な生活の質の維持につながる」といった考え方の変化が起こっています。
食生活については、管理栄養士の伊藤やよい氏が、全員が取り組むべき減塩について、さまざまなテクニックを紹介します。伊藤氏が名古屋共立病院で慢性腎臓病の患者さんと行っている調理実習のために考案したレシピから、実際の患者さんに好評だったおいしい減塩レシピも掲載。楽しみながら食生活の改善に取り組むことができます。
■もしものときのために、腎移植や透析療法について知ろう
ここまで解説してきた治療や生活改善に取り組んでも、「末期腎不全」と呼ばれる状態まで腎機能が低下してしまったときには、腎移植や透析療法が必要になります。それぞれの治療法にどのような条件やメリット・デメリットがあるかを理解し、もしものときの選択に備えましょう。"
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
