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欲望の民主主義 分断を越える哲学 幻冬舎新書

丸山俊一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344984882
ISBN 10 : 4344984889
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界中で民主主義が劣化している。アメリカのトランプ現象、イギリスのEU離脱、フランス極右政党の台頭など、多数の民意を反映した選択は、目先の利益のみを優先し、自国の生き残りを賭けたものばかりだ。協調、協和といった精神からかけ離れたむき出しの欲望が民主主義と結びつき、社会の分断は加速する。今、世界の知性たちは何を考えるのか―?人々の心の闇を見続けてきた老練な社会心理学者から、若き天才哲学者まで六人が考察する政治変動の深層と、民主主義の混迷。世界の現実を知る必読書。

目次 : 1 迷走する「民主主義」―世界を覆う分断(三つのシナリオの先に―ヤシャ・モンク(Yascha Mounk))/ 2へのイントロダクション ホッブズが迫る人間の本質を考える/ 2 アメリカの激情 フランスの憂鬱―人々の心の底を暴き出せ(ただすべてを焼き尽くしてほしかった―ジョナサン・ハイト(Johathan Haidt)/ 民主主義のイノベーションのために―シンシア・フルーリー(Cynthia Fleury))/ 3へのイントロダクション 「五月革命」とは何だったのか?空転したエリートたちの想いと大衆の本音/ 3 「二つの革命」の負の遺産―「歴史の終わり」は来ない(生き延びるためにゲームのルールを知れ―マルセル・ゴーシェ(Marcel Gauchet)/ パイロットがいない飛行機のゆくえ―ジャン=ピエール・ルゴフ(Jean‐Pierre Le Goff))/ 4へのイントロダクション ヨーロッパ知性の真価が問われる時/ 4 民主主義の定義を更新せよ(世界は存在しない 民主主義は存在する―マルクス・ガブリエル(Markus Gabriel))

【著者紹介】
丸山俊一 : 1962年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。教養番組部ディレクターなどを経て、NHKエンタープライズ番組開発エグゼクティブ・プロデューサー。早稲田大学、東京藝術大学では非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かめりあうさぎ

    民主主義と資本主義の関係を知りたくて手に取ったが、それを考えるにはポピュリズム、グローバリゼーション、国家など多角的に世界を見ることが必要だと思った。私たちは歴史を学ぶことで全体主義などの不正解を避けることはできるが、未来の為の正解を出すのは常にどの時代でも初めての経験だから難しい。最終章に、他人や他の種の苦しみを理解する度量が民主主義に必須とあり、非常に共感できるが、同時に人間は善でも悪でもない存在と説いている為、これもまた危険性を孕んでいると感じた。倫理、道徳、哲学、などの教育が改めて重要だと思った。

  • James Hayashi

    危機迫る民主主義。ポピュリズムへの移行。欧米の学者が未来への不安を掻き立てている。18年、NHK番組から。

  • バズリクソンズ

    この著書を読むと、民主主義を先導して来た国が現在でも世界に影響を与え続けてきた国と捉えられる。アメリカのトランプ政権に至った経緯も納得できるし、フランスが抱える国民の不安など日本にもそのまま当てはまる事も一読で分かる。民主主義は脆く崩れ去る危険性が有ることを各分野のプロフェッショナルが理論を解く、その内容は大変貴重で今を生き抜く糧になる事必至。資本と結びつくのが目的ではなく政治家任せのものでもない、一人一人の理解と努力の上で存続と発展に繋がるとの内容に気付かされたし、憲法を理解せねば欲望に溺れ滅びるだろう

  • hisa_NAO

    齋藤孝さんが、著書で紹介していたので、読んでみた。 正直、良くわかりません。 最近は、社会科学も、統計手法を駆使し、検証可能なエビデンスベースの学問となりつつある様に思う。その中で、思索・考察のみで語られる(様に思える)「政治変動の深層と民主主義の混迷」は、その(飛躍する?)思考についていけない事もあって、私には難し過ぎました。。。

  • zoe

    民主主義とは、人間によって、市民の貢献や取り組みによって成立する。自由を維持するためのエネルギーを誰も使わなくなった。他人まかせ。自分が儲けること、楽することしか頭にないのか。市民の収入が民主主義・民意をコントロールするためのツールとも言え、実践しようとする人もいる。良い意味でも、悪い意味でも。資本主義の正しい姿は労働者からの搾取である。自由とはいったい何だ。最小限の仕組みで、誰もが好き勝手しても誰にも迷惑がかからない、そんな胡散臭い感じでいいのか。

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