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ISBN 10 : 4585390006
Content Description
『源氏物語』『うつほ物語』『堤中納言物語』などの物語史を検証。また、緻密な文章表現の分析により、物語世界に新たな解釈を提示する。『平家公達草紙』『しづくににごる物語』『下燃物語』『すもり物語』『しら露物語』など新出の物語文学資料に関する論考も充実。平安文学研究の大家による提言や試論を集めた必読の一書。
目次 : 古代物語の系譜と類別―物語史の検証/ 前期物語の性格―物語史の検証/ 長編物語の成立をめぐって(講演)/ 古物語の合成発展―短編から長編へ/ 『うつほ物語』の成立年代―史実・歳事・風俗上からの考察/ 『うつほ物語』の叙述の方法―長編物語への試み/ 『うつほ物語』の構造/ 『源氏物語』の一回性人物―その消滅型と再生型/ 『源氏物語』の「かざり」について/ 『源氏物語』の表現方法―短文表現と再叙表現/ 『源氏物語』の遡及表現/ 『源氏物語』の依存表現/ 『源氏物語』における強調・感動・傍観の草子地/ 『源氏物語』における「夕ばえ」の解釈について/ 猪苗代兼載『源氏一部抜書』の資料的価値/ 「物語のいできはじめのおや」考―『竹取物語』の文学史上の地位/ 「源氏取り」の物語の方法/ 草子地攷/ 『紫式部日記』の時間的構造―その回想と執筆時期について/ 『堤中納言物語』の形態とその編纂意図/ 『堤中納言物語』をめぐっての試論―はたして短編物語集か/ 六条斎院〓子内親王家の「物語合」について―その発見時の成果の再吟味/ 書陵部蔵の佚名物語一巻について―『平家公達草紙』の残欠か/ 『平家公達草紙』をめぐって/ 『しづくににごる物語』考/ 『下燃物語』の残欠絵巻について―後期物語の新出資料/ 『すもり物語』覚書/ 『しら露物語』考
【著者紹介】
中野幸一 : 早稲田大学名誉教授。文学博士。専攻は平安文学。2011年瑞宝中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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