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書き出しは誘惑する 岩波ジュニア新書

中村邦生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784005007639
ISBN 10 : 4005007635
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2014
Japan

Content Description

作品の手応えをどう伝えるか。誘いの力となる書き出しには、小説家たちの多彩なアイデアと工夫が凝集されている。それらを導きの糸として、小説の魅力や読む楽しさを解説する。名作、問題作、異色作、あらゆるジャンルの小説を洋の東西、長短編にかかわらず多様な切り口から紹介する。巻末には作品リストを付す。

目次 : 1 まず笑ってしまう―ユーモアにご用心/ 2 早くも異変の兆しが―事件のゆくえ/ 3 風景が浮かびあがる―物語の舞台/ 4 ある都市の肖像―さまよう心/ 5 この断言に心ひかれて―アフォリズムで決める/ 6 いきなり手紙をのぞく―書簡体小説の秘密/ 7 こんな気分に誘われて―感情と心理の動き/ 8 このような人がいます―人物紹介からのはじまり/ 9 「こんな書き出しは、どうでしょう?」―会話は簡単そうで難しい/ 10 プロムナード―まだあります、こんな書き出し

【著者紹介】
中村邦生 : 1946年東京生まれ。作家。大東文化大学文学部教授として比較文学、英米文学、文章制作法などを担当。「冗談関係のメモリアル」で第77回『文學界』(文藝春秋社)新人賞を受賞。「ドッグ・ウォーカー」「森への招待」がそれぞれ芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ハチアカデミー

    小説を如何に楽しむか。その楽しみ方のいろいろを書き出しから紹介する1冊。ジュニア新書だが取り上げられる小説の多さと多様さは読書好きなら十二分に楽しめる。例えば「Z こんな気分に誘われて」で取り上げられるのは、サガンに綿矢りさ、太宰春樹ばなな、加えてコルタサルにピランデッロ! 連想によって書物の数々が繋がっていく様が面白い。そして、本を読むこととはどのような体験なのかが、著者の体験も交え綴られていく。本書を読むと自分でも小説連想ゲームがしたくなるというおまけ付き。子どもだけに読ませるのはもったいないぞ。

  • メタボン

    ☆☆☆ 書き出しが上手な作家と言えばやはり夏目漱石。そして川端康成。ただ書き出しは知っていても実は作品自体は読んでいなかったりするので、ちゃんと読みたい。大江健三郎のうねうねと行きつ戻りつする文体の書き出しも好き。古井由吉の古語まじりの難解な書き出しも魅惑的。ただこちらも冒頭だけ矯めつ眇めつ立ち読みするだけ。どっぷりと「小説」の世界に浸りたいのだが、なかなか時間がないなあ。

  • 瀧ながれ

    小説の「書き出し」を語る本。「書き出し」には、その作品のテーマや雰囲気が、すでに含まれているのだということを、多くの例を挙げて書いている。ほとんどが古典名作だけど、なかに突然有川浩や角田光代が入ってくるのがおもしろい。まんまと誘惑されて、時間があったら読んでみたい本も多かった。

  • ふう

    古今東西新旧入り交じった文学作品の冒頭を考察。とにかく川端康成が素晴らしいにつきた。日本語の美しさを改めて思い出させてくれる。奥さんへの手紙も最高だもんな。さすがノーベル文学賞。

  • くろまによん

    書き出しをいくつかに分類し、それぞれの有名な著作を紹介するブックガイド兼解説本。どのような書き出しは読者にどんな効果を与えるのかしっかり解説してくれるので面白い。小説の書き出しは大事とさまざまなところで言われている。そこを切り口にしたブックガイドもいいものだ。ぜひ手元においておきたい一冊。

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