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はじめての文学講義 岩波ジュニア新書

中村邦生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784005008100
ISBN 10 : 4005008100
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan

Content Description

読むことを楽しむにはどんな方法があるの? 魅力的な文章を書くにはどうしたらいいんだろう? その両面から文学の面白さ、深さを構造的に探っていく。太宰治をはじめ多様な文学作品をテキストに読むコツ、書くコツ、味わうコツを独特の視点で指南する。渋谷教育学園渋谷中学・高校での「文学講義」をまとめた一冊。

【著者紹介】
中村邦生 : 1946年東京生まれ。作家。大東文化大学文学部教授として比較文学、英米文学、文章制作法などを担当。「冗談関係のメモリアル」で『文學界』(文藝春秋社)新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Y

    小説を読むこと、書くことにまつわる楽しさを解体した一冊。「ファンタジーの二項式」の話が本当に興味深かった。自分も同じように考えていたこと、自分でも知らなかったことのその両方の書かれているバランスがちょうど良かった。小説を読むときにあらすじばかりを追うだけでは得られない真の読書の楽しみ方というのが明らかにされていて面白かった。

  • そふぃあ

    文学理論についてあまり読んだことがない。(幾つか積んではいて手が伸びず数年経っているものが多い。。)中高生向けで非常に読みやすく、語りかけるような内容で理解もしやすい。書き手・読み手両方の目線から文学を考えるのは楽しかった。ディテールに面白さがあり、読んでいない時も物語が頭の中でぐるぐる回る“中断を余儀なくされる小説”は名作というのは確かにそう。もっと若い頃から古典に触れたかったし、それこそ世界文学全集があるような家で育った人が羨ましい。けど、新鮮な気持ちで読める古典名作が残っている人生は楽しみでもある。

  • joyjoy

    中・高生への講演録。次々と紹介される文献がどれも面白そうで、読もう!という気に。本日は土曜日。書物の選択眼を養うのに書評を利用、とあり、早速朝日新聞を開く。普段ならタイトルだけ見て読み飛ばすことも多いのだが、本書を読んだ直後だったせいか、どの書評も、ふむふむ、へー!と楽しめた。その書評のひとつに、「ハウツーの効用はエナジードリンクに似ている」とあり、この本を読み終えた今の自分の高揚感、まさにそれだ!と笑う。村上春樹、なんとなく敬遠していて読んだことがないのだが、読んで比喩に酔ってみるのも悪くないかも。

  • sabosashi

    青少年にブンガクなるものを教え込むのは至難の業。  青少年といわずに思春期、と言い換えてもいい。  教え込むなんて畏れ多い言い方も、ここではふさわしくないかも。  むしろ、ブンガクと遊んでみよう、なんてノリのほうがいいに決まっている。  いや、それは子どもを舐めている。  思春期の直感力を信じなければならない。  要は、どうともでも言えるということか(笑)。  この本はかなり薄い。  平積みでもしてあれば鯉のぼりでも作れそうなノリだ(そんなこともないが)。  

  • 鳩羽

    中高生相手に行った講演の記録で、前半に文学の楽しみ方、後半に読む本の選び方や小説を書く実践的なヒントなど。文学の楽しみ方に、既存の単純な価値観とは別の価値観や視点を持つことがあるのではないかと提示。太宰の富士と月見草のような、意外な組合せから起こる想像力の働きを紹介していく。あとは文章の細部と、作者や文学史といった歴史もその解釈の幅を広げていくことになるだろう。既存の価値観を揺さぶるように挑発することが文学、ひいては芸術の役割なのではないかということは、基本のきとして覚えておきたい。

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