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希望の一滴 中村哲、アフガン最期の言葉

中村哲 (Book)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784816709883
ISBN 10 : 4816709886
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
中村哲 ,  

Content Description

「もう銃を持たなくていい」食い詰めて兵士となった経験があるアフガン人男性は畑でほほえんだ。戦乱と干ばつ、そして飢餓。治療よりも水と食料が必要だと医師中村哲は1,600本の井戸を掘り5万人の命を支える用水路を建設した。砂漠化した大地に緑がよみがえり家族があたたかな食卓を囲む人間の暮らしが戻った。「平和には戦争以上の力がある―」2019年12月4日アフガンで凶弾に倒れた彼の活動を言葉と数々の写真で振り返る。

目次 : 第1部 最期の言葉/ 第2部 73年の歩み/ 第3部 農村復興への道のり/ 第4部 水のよもやま話

【著者紹介】
中村哲 : 1946年福岡県生まれ。九州大学医学部卒業。国内の病院勤務を経て、1984年パキスタン北西辺境州の州都ペシャワールのミッション病院ハンセン病棟に赴任しパキスタン人やアフガニスタン難民のハンセン病治療を始める。その傍ら難民キャンプでアフガン難民の一般診療に携わる。1989年よりアフガニスタン国内へ活動を拡げ、山岳部医療過疎地でハンセン病や結核など貧困層に多い疾患の診療を開始。2000年から、干ばつが厳しくなったアフガニスタンで飲料水・潅漑用井戸事業を始め、2003年から農村復興のため大がかりな潅漑事業に携わる、同年、「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞。2019年にはアフガン政府から名誉市民権を授与された。同年12月4日、アフガニスタン・ジャララバードで武装集団に銃撃され、73歳で命を落とす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    アフガニスタンで銃撃に倒れた、中村哲さんの”最期の言葉”、というサブタイトルが気になって読んだ。「放ってはおかれん」と、医療支援に駆け付けた中村医師。「百の診療所より一本の用水路を」と、住民の命を守るため全く素人ながら用水路建設に着手。日本に江戸時代からある治水技術を生かした灌漑事業を進めた。その様子が、多くの写真と中村さんのその時々の”言葉”をもとに再現されていた。彼を失った事業はいま、多くの弟子や支援者に引き継がれ、コロナという新しい困難とも向き合って継承されている事実に、感動した。

  • chimako

    亡くなった後、中村さんの考えていらっしゃったこと、実際に体を動かし実行されたことをメディアで目にする機会が何度かあった。優れたドキュメンタリーもあった。が、そこで見聞きしたものは中村さんの35年のほんの一部分だろう。この本は中村さんの新聞の連載や機関紙へ書かれたものを一冊にまとめてある。写真の中村さんはお医者様と言うより、土木作業のおじさんという風貌。ほんの少しの笑みをたたえた日に焼けた顔、飾らない服装。その土地に生きる想いが伝わってくる。中村さんがシャッターを押しただろう写真は厳しく美しい。

  • きむこ

    中村さんが各方面で寄稿したものをまとめた本。内容の重複はあるがどの文章も中村さんの熱い想いが心に響く。水不足が深刻なアフガンの人々は、権力とか戦争とかそんなものには興味を持つ気力さえなかった。彼らは家族そろって3食のご飯を食べたいだけ。中村さんは一緒に土を掘り起こし、石を運び、重機を操る。写真が多用されているのが嬉しい。人々の笑顔と、砂漠が緑の畑になった写真は何度見ても震える。緑は私たちが生きていく上で必要なものであり、そしとても美しい。どうかたくさんの人に中村さんの想いが伝わりますように。★5

  • マドリン

    アフガニスタンの用水路建設で、不毛の地から緑の大地を実現された中村哲さんの功績が記された一冊。 一滴の水に大きな希望を抱いている人々がいることを改めて知りました。 我が家の近くを流れる川の治水のことが出てきたので、国際貢献を叫ばずとも「水」を通して世界と通じている、ということを実感させてもらえるとても素晴らしい本でした。

  • 今のアフガニスタンに中村先生がいらしたらどうしてたかなとか色々と考えてしまう。助けたいというシンプルな気持ちだけではどうにもならないという無力感と、けれどもそこで止まってしまったら本当に何も変わらないのも事実で。100万本植えた木のうち、60万本は柳の木。曲げても折れないしなやかな木のように、それでも何かできることを探すしかないんだろうなあ…。

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