Books

人間らしさ 文明、宗教、科学から考える 角川新書

上田紀行

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041029732
ISBN 10 : 4041029732
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現代社会で失われているものの正体を〈癒し〉の文化人類学者が問いなおす!

社会の過剰な合理化や「AI」「ビッグデータ」の登場により、ますます人間が「交換可能なモノ」として扱われている現在。どうすればヒトはかけがえのなさを取り戻すことができるのか? 文化人類学者が答えを探る。

【著者紹介】
上田紀行 : 文化人類学者。東京工業大学リベラルアーツセンター長。1958年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。1986年よりスリランカで「悪魔祓い」のフィールドワークを行い、その後「癒し」の観点を最も早くから提示、現代社会の諸問題についてテレビ、新聞などで提言を行う。「人間としての教養」を合言葉に2016年4月からはじまる東京工業大学での教育改革を主導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • うえ

    「悪魔憑きには明らかに固有の症状があり、精神疾患とは異なります。たとえば統合失調症の患者が悪魔祓い師のところに行っても「これは悪魔憑きじゃないから病院に連れていきなさい」と言われるのです。私なりに説明すると、悪魔が憑くのは三つの関係性が失われたときです。一つは人と人との関係であり、二つ目は自分の心と体の関係であり、三つ目は人と宇宙の関係です。ここで宇宙と言っているのは人を超えたもの、たとえば仏様や神様のこと…神も仏もない状態、つまりこの世の中身の置き場所がない状態になると悪魔が憑くようにできているのです」

  • skunk_c

    東工大にリベラルアーツを組み込もうとしている文化人類学者が、データ化が進む「個人」が「ロボット化」しつつある現代に対し、いかに人間らしさを「取り戻す」かを説いた本。ご自身のフィールドであるスリランカの悪魔祓いと「共同体」的癒やしは面白い視点で興味深かった。また、新自由主義的拝金主義に対する強いアンチは共感する。だが、終章の東工大での試みについては、ちょっと理想論かな。関わる教授達が著者と同様の問題意識と熱意を持たなきゃ難しいのと、そもそももっと幼少時に「人間的感覚」を磨いていない限り、厳しいんじゃないか。

  • あっくん

    読友さんが読んでらしたのを見て気になって購入。思いがけず親愛なるチャーリー・チャップリンの写真が入った帯に迎えられてご縁を感じた。そもそもこのタイトルが気になったのも、独裁者での最後の演説で人間と希望と平和を訴えるスピーチの影響があったかも知れない。「データ化される個人」「悪魔祓い」「農耕民の社会」と、そんな連帯があるのかとハッとする内容だった。代わりが利く存在と思う中ではご縁も掴めない。世界をよりよいものにする事が網の目のように広がる、なんて楽しいんだろうと希望が沸く。私も何か行動したい。

  • nizimasu

    タイトルは堅苦しいけど帯にチャップリンのモダンタイムスの写真が出ていてピント来たので読んでみた。チャップリンが時計の歯車になる描写から冒頭著者が教鞭をとる東工大の生徒が女生徒から「人間味がない」と指摘されるエピソードから始まる。その理由を「人間がロボットであっても言い方が変わらないような人たち」といわれたことが本のアイディアにある。この人間味を感じないというのは何か。そこに人間のかけがえなさや本質論と構築論などの議論もイチイチ面白。中でも妻が女子アナだという著者の一期一会の出会いこそ人間らしさ。珠玉の言葉

  • くらーく

    序章、面白いね。東工大生に対する女生徒の見方。まあ、そんなもんじゃないかねえ。逆もあって、何を言っても伝わらなかったり、相手の話が冗長で、結論は何?って思うもんじゃないの? とりあえず「かけがえのない人間」で、上田先生のお考えは分かった気になっている。 東工大が、上田先生や若松先生等でリベラルアーツセンターを作ったのは、英断だと思うわ。理系頭に、文系の思考力と芸術系のセンスを加えて、まぜこぜにすると、素晴らしい若者が出来るんじゃないかねえ。期待するわ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items