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ISBN 10 : 4585390359
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摂関期全盛の後宮を生き抜き、物語を通して、人生と社会の意味を問いかけたのが『源氏物語』である。その人と生涯を、清少納言や藤原道長、2人の夫など、紫式部をめぐる人々との関係を丹念にたどりながら明らかにする。紫式部の幼名・本名、恋愛と結婚、宮廷生活、職階、没年等について、先行研究を網羅的に検証しながら16の¥新見解を提示した本格評伝。和歌・漢文日記等に読みやすい現代語訳、専門用語に注記を付した。
目次 : 紫式部前史―時代背景/ 紫式部の「戸籍」/ 紫式部の家系/ 父・藤原為時の生涯/ 生い立ち1―幼名・通称「もも」説の提唱/ 生い立ち2―物語愛好と学藝史/ 青春時代 女友達をめぐる交友―めぐり逢ひて見しやそれとも/ 紀時文との結婚まで/ 紀時文との結婚/ 越前下向まで/ 越前の藤原香子/ 帰洛から再婚まで/ 藤原宣孝との結婚生活/ 宣孝の死と寂寥の日々/ 物語を書く女1―倫子家女房兼業作家説/ 寛弘三年十二月二十九日―命婦としての初出仕から掌侍への昇任まで/ 後宮女房・藤式部1―日記の存在について/ 後宮女房・藤式部2―上臈中宮女房として/ 物語を書く女2―作家・紫式部の誕生/ 藤原実資から見た「女房」紫式部/ 紫式部の死 終章
【著者紹介】
上原作和 : 1962年長野県佐久市生まれ。大東文化大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学‐名古屋大学)。現在、桃源文庫理事。明治大学法学部兼任講師。主な研究テーマ・文献史学、日本琴學史、物語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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