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浦島太郎の日本史

三舟隆之

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642056854
ISBN 10 : 4642056858
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2009
Japan

Content Description

全国で語りつがれてきた昔話「浦島太郎」。時代とともに変化し愛されてきた物語を、「日本書紀」や太宰治の作品など各時代の文献から再検証。浦島説話から時代背景を探り、その歴史的世界を解き明かす。

【著者紹介】
三舟隆之 : 1959年、東京都に生まれる。1989年、明治大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、東京医療保健大学医療保健学部准教授、博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる

    横浜の浦島丘という中学校の名前に、なぜ浦島太郎か関わるのか、丹後との関係など、今までの疑問がこの本で解けた。古代からの浦島説話の変奏を述べながら、日本史上における社会変化との関連を述べていく興味ぶかい論考。本書の著者と似た名前の、三浦佑之氏による「浦島太郎の文学史」という、これまた似た名前の本があるが、こちらは文学・思想を中心軸としている。いずれにしても、歴史の黎明期に現れる浦島伝説が、大陸との深いかかわりとともに、日本的要素との混交によって生まれたことは否定できないだろう。まさに日本最古の物語である。

  • 鴨ミール

    読み聞かせの材料になるかと読んだ。歴史があるということ、伝わった地方で話が違うことを知った。

  • オザマチ

    過去に縁あって著者の講義を受講したことがあり、懐かしく思い返しながら読みました。「俺の講義は役に立たない!」と豪語されていましたが、龍宮城の意匠が日本風でない事や「なぜ玉手箱を開けてしまうのか」といった事柄に一つ一つ突っ込みを入れて、その成り立ちや思想を論じていく興味深い講義でした。もちろん、この本の中身も同様です。厳密には「日本史」の本ではないと思いますが、歴史を学ぶことの面白さを感じることができるようになるかもしれません。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    日本各地で伝承されている浦島伝説。元は日本書紀、浦島子(実在された人物)というから驚き。おじいさんになってしまう話と、鶴になって飛んでいく話と大きく2つに分かれるが、そこに地域性や伝説があることにも驚いた。昔話は歴史的な背景と共に語り繋がれているんですね。

  • bapaksejahtera

    直前「浦島太郎の知られざる顔」という書に懲りて本書を借りた。記紀や風土記に由来する古型浦島譚に表れる不老不死を希求する神仙思想とその原型と思われる東アジアの説話を探り、更にはその中に我が国の海外との接点たる沿岸地帯で独自に発達した要素を解く。次いで中世の御伽草子に表れた浦島譚に表れる報恩や尊仏の思想。更に浦島譚の全国周知に伴って各地に生じた浦島の事蹟、近世の浄瑠璃から江戸末期黄表紙の途方も無い浦島パロディーの成立。明治国定教科書によって浦島譚は今日知られるように画一的となった。末尾の定型的侵略戦争論は蛇足

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