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カツオの古代学(仮)

三舟隆之

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642046831
ISBN 10 : 4642046836
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

和食に欠かせないカツオ。古代には税として駿河・伊豆から都に運ばれたが、保存加工法は謎が多い。土器や木簡などを再検証し、最新の科学技術による分析で古代の調理法を再現。今なお続くカツオ文化の基層に迫る。

目次 : 1 文献史料からみた古代のカツオ(日本列島とカツオ/ 『延喜式』からみた堅魚製品)/ 2 考古資料からみたカツオ(堝形土器とカツオ加工―沼津市域での出土事例から/ 古代駿河・伊豆地方における土師器堝の展開とその特質/ 古代におけるカツオ漁の再検討―駿河湾沿岸からの視点/ 堝形土器の考古生化学的分析からわかること/ 駿豆産の須恵器長頸瓶と「堅魚煎汁の容器」節/ 須恵器壺Gとはどのような容器か?)/ 3 古代の堅魚製品再現への挑戦(古代堅魚製品の再現実験―「荒堅魚」と「煮堅魚」/ 塩カツオ漬け汁の微生物学的検査からみた塩カツオの保存性/ カツオ煮汁のコゲ分析からの起源類推アプローチ/ 鰹色利の保存性と壺G/ 鰹色利の粘性)/ 4 特別寄稿(田子地区に伝わる潮鰹づくり)/ 5 カツオの古代学―シンポジウム総合討論(古代の保存・加工法と食し方/ 加工法とさまざまな矛盾点/ 堝形土器でカツオを煮たのか/ 壺Gは鰹魚煎汁を運ぶ容器だったのか/ 二つの土器と今後の課題)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • もるーのれ

    和食に欠かせない魚である鰹(堅魚・カツオ)の、古代での利用の実態に迫る一冊。文献史学・考古学は勿論のこと、栄養学や食物学などの専門家や、現代の伊豆の水産業者の方も協働しての研究となっている。令や延喜式では、駿河・伊豆などからの貢納品として「荒堅魚」「煮堅魚」「堅魚煎汁」がみえる。考古学の側からは、これらに関連すると思われる遺物として、土師器堝や須恵器壺G、カツオの骨などが報告される。また栄養学や食物学からは、カツオの栄養素の分析や想定される調理方法、保存性などが報告される。非常に学際的で、読み応えがある。

  • takao

    ふむ

  • sa10b52

    日本人と鰹の関わりを文献や出土品から考察する本…と思いきや元素分析やら粘度測定やらし始めて恐れ入った。堅魚煎汁(かつおいろり)なる献上品を化学的にであるとか栄養学的(保存期間も含めて)考察しているかなりのニュータイプ。その食文化自体は興味あるのだけどなんかすごい。

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