Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• こーた

  読了日：2021/07/15

  比類なき美文で描きだされる懊悩は、極めて凡庸なようにぼくにはおもえる。いや凡庸だからこそ、いまも多くの若者を惹きつけてやまない。吃音でなくても、考えをうまく伝えられないことがある。ましてやコミュニケーション能力とやらの過度に評価されがちな現代では、そのことによる悩みは一層深いかもしれない。世界を作っているのは認識だ。いや、むしろ認識できる世界しか我々には知覚できない、というべきか。その認識を乗り越える唯一の方法は行為だ。動くことで世界は変わりうる。世界とのズレに悩み、行為を思いたつ。でも実行する人間は⇒

• ふじさん

  読了日：2025/06/01

  大学生の時に読んで以来の再読。何故、「金閣を焼かなければならぬ」のか？破滅の道に至る青年の告白、理解はやはり難しい。屈折した彼の思いや葛藤は、なんとなく分かる気はするが、本質は掴めない。吃音と醜い外貌に悩む学僧・溝口にとって、金閣は世界を超脱した美そのものだったのではないか。ならばなぜ、彼は憧れを焼いたのか?、３１歳の三島が自らの内面全てを託した不朽の名作。三島文学を貫く最大の原理がここにある。最も読まれている三島作品。この年にしても、三島由紀夫の本当の良さは分からないし。難しいというのが率直な読後感。

• あや

  読了日：2020/11/26

  私は映画から入った。主人公には共感しないけど文章はすごく読みやすい。作家に向かって言うのは失礼だけれどすごく読ませる文章。他の新潮文庫の著作も所有しているけれど積読のままである。

• Cambel

  読了日：2025/05/16

  令和2年の新版。こういうのが読みたかった！率直に思うのに、文章が芸術的すぎて私には理解できない。それなのに主人公の心の移ろいはわかる、不思議な感じ。現代の俗的に言えば主人公は自意識過剰で統合失調症的な性質を持ってるという印象。とにかく自分の感性を磨いて再読することに決定！

• むーちゃん

  読了日：2025/07/02

  金閣寺を焼こう 焼いたあと生きよう このフレーズが印象的 そうだ、京都に行こうと同じぐらい軽く感じました

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