ヴィリ・レードンヴァータ

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デジタルの皇帝たち プラットフォームが国家を超えるとき

ヴィリ・レードンヴァータ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622097235
ISBN 10 : 4622097230
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国家から自由なサイバースペースの樹立を夢見たテクノリバタリアンが、国家以上に横暴な封建領主と化す過程を経済学的に分析。巨大企業Amazonや史上最大の闇サイトSilk Road、そして仮想通貨Bitcoinなど、現代世界に多大な影響を及ぼすデジタル帝国の思想的起源や経営手法を、豊富なデータと読みやすいストーリーで活写する。現状分析にとどまらず、デジタル帝国を「民主化」し、コントロールを取り戻す方策も提示する。

【著者紹介】
ヴィリ・レードンヴィルタ : 経済社会学者。オックスフォード大学教授。ソフトウェア開発者を経てトゥルク大学で博士号を取得。早稲田大学、東京大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、一橋大学などで調査・研究・教育に従事し、現職。デジタル経済を中心に研究し、デジタル労働市場の分析でとくに高い評価を受けるほか、欧州委員会の専門家グループでも活動した。2024年よりアールト大学教授も兼任

濱浦奈緒子 : 翻訳家。神戸大学国際文化学部卒業、英サセックス大学大学院開発学研究所修士課程修了(ジェンダーと開発学)。開発コンサルタント企業等で国際協力プロジェクトに従事したのち、翻訳家に転身。出版物のほかに、SDGsやサステナビリティ関連の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    国家とは国土と国民と国境を持つ政体というのが、人類始まって以来の常識だった。しかしインターネットが地表を覆う今日、プラットフォームを支配する巨大テック企業は国民だけを持つ事実上の国家になりつつある。そこでは利用者の利便性を保証するシステムの創始者こそが独裁皇帝であり、既成国家の法や統治を嘲笑う巨大な権力を握っている。いわば技術が政治にとって代わる勢いであり、ハイテク版ソビエト連邦の誕生に等しい。ようやく気付いた市民や政府は規制に乗り出したが、果たして間に合うのか。日本では誰も考えていない危機への警世の書。

  • ジョンノレン

    いつの間にか人々の生活に浸透し、システム・情報両面での圧倒的優位性を背景に巨大化し、今も増殖し変容しつつある巨大プラットフォーム企業の現状を捕捉すると共に、これをいかに制御するのかを模索する。正直「群盲象を評す」感と、規制の難しさが何とも虚しい読後感。ただ、群盲の手触り感の伝わってくる生々しい実例やサクッとした括りは心地良かった。いま正に動く標的の全体像や急所を捉えることの難しさに挑戦した労作。いずれ権力の態様の転換期と言われるであろう歴史の真っ只中に自分も生きているのだなあと、妙な感慨も。

  • やす

    インターネット黎明期からのアマゾン、e-bay、ube、ビットコインrなどなどの巨大企業がどのようにしてできたか、どんなことをしてきたかというのが結構マメに書かれていた。創業者はなぜか自由を愛するリバタリアンが多いのだか結局国家に代わって統制的になるという不思議。インターネットも地域コミュニティに毛が生えた程度の和気あいあいとした世界の時はそうそう大きな問題は起きず皆独特的に過ごしていたのだが、都市化が進んで隣人に挨拶もしないようになると詐欺師や自己中が現れ社会を崩壊させるので規制が必要ということのようだ

  • Stevie G

    クリプトクラシーの章は面白かったです。DAO(分散型自立組織)、ビットコイン、イーサリアムはそれなりの発明とは思いますが、あまり本気で関わりたくない代物です。アマゾン・メカニカル・タークという仕事のことは実は初めて知りました。ジェフ・ベゾズには悪い印象は持っていませんでしたが、変わりました。反省。結論の章で、プラットフォーム経済を、貴族階級、市民、ジャーナリズム、最下層の虫けら(消費者)に分類して、ブルジョア革命から、法の支配、民主主義になぞらえて分析したのは大変面白い着眼点と思いました

  • Shori

    学術研究と個人にフォーカスするストーリー、ビッグテックが邪悪なのではなく政治/経済/社会制度設計の問題という切り口が好み。ウェブ進化論に胸熱くし、ネット業界に飛び込んだ過去を振り返ると、一抹の寂しさを覚える。新技術は新たなビジネス、人生の選択肢の可能性を開く。しかし巨大企業がPFを独占する中では、定められたルールの中で生きるしかない。サイバーリバタリアンの夢見た政府からの独立は果たせず(ダークウェブになってしまった)官僚がアルゴリズムになった中央計画経済だったという皮肉。暗号通貨もマネーゲームの道具。

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