ローズマリ・サトクリフ

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ともしびをかかげて 下

ローズマリ・サトクリフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001145823
ISBN 10 : 4001145820
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

山中に立てこもるブリテンの王子アンブロシウスのもとに集い、来るべき戦いに備えるアクイラたち。勢いを増す「海のオオカミ」ことサクソン軍との死闘の末、アクイラは何を手に入れたのか。

【著者紹介】
ローズマリ・サトクリフ : 1920‐92。イギリスの児童文学作家・小説家。2歳の時の病気がもとで歩行困難になり、のちに車いすでの生活を余儀なくされる。14歳で美術学校に入り細密画を学ぶが、1950年ごろから小説を発表する。ローマン・ブリテン三部作『第九軍団のワシ』『銀の枝』『ともしびをかかげて』(1959年カーネギー賞受賞)で、歴史小説家としての地位を確立した(のちに四作めとなる『辺境のオオカミ』を発表)

猪熊葉子 : 児童文学者・翻訳家。聖心女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェルナーの日記

    物語に登場するサクソン人は、北ドイツ低地で形成されたゲルマン系の部族で現在のイングランド人の民族形成の基盤となった民族で、いわゆるアングロ・サクソン人のルーツとなる。409年にローマ帝国がブリタンニアを放棄した後、かの地は混乱を極め群雄割拠の混沌とした世界となる。そこへ侵入してきたのがサクソン人だった。さらにユトラント半島北部やヴェーゼル川河口の地域を主とするジュート人、同じくユトランド半島南部のアンゲルン半島を主とするアングル人も加わりアングロ・サクソン人(3民族ともゲルマン系民族)を形成する。

  • NAO

    ようやく、ローマ人たちと合流できたアクイラ。そして、アクイラは、異民族の妻と政略結婚をしたことで、サクソン人のもとに残った妹の苦悩を理解できるようになる。ローマ人だが多民族の地も流れているという複雑な環境において、自分は何を為すべきか。いかに自分らしく生きるか。もはや少数でしかなく、どこからも助けはこないという厳しい状況下でも、何とかして自分たちらしく生き抜こうと、ともしびをかかげて、戦い続ける。そうやって彼らが戦い続けたということこそが、彼らが存在した意義なのだ。

  • たつや

    本国イギリスでは教科書に僅か数ページしか載っていない物語を調べあげ、この大長編に仕上げたサトクリフの力量を感じました。それを国と時を経て、いまこの日本で読んでいる不思議、まるでタイムマシンに乗った気分。本当はこの下巻で一旦終わったはずですが、最終巻に続く。

  • ゆうゆうpanda

    家族を殺され、妹をサクソン人にさらわれたアクイラ。奴隷として囚われた彼の生への執着は妹の安否だった。それは次第に妹の死を確かめる望みへと変わっていく。しかし、妹は生きていた。しかもサクソンの妻となり、母となって。アクイラはそれを喜ぶどころか彼女を憎んだ。私には彼の心は理解し難かった。何故褒めてあげられないのかと。物語は長い時間を掛けて妹への理解と家族の再生を描いて行く。英雄の戦いの話では決してないのだ。女性が紡ぐ女性の生き方と母性の話だと私は捉えた。上橋の物語の源流であるという解説に深く頷くことができた。

  • neimu

    愛も憎しみも全てをひっくるめて歴史の中に飲み込まれていく兄と妹。国や部族、王と戦士、母と息子、夫と妻、異国の古代の世界に息づく人間臭さを時代を超えて改めて意識させてくれるサトクリフ作品。その後編。

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