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ジャン・クリストフ 3

ロマン・ローラン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003255537
ISBN 10 : 4003255534
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1986
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori

    最初に、前巻末に現れた「一人の友」がクリストフと結び付けられた顛末が語られます。そしてそのオリヴィエの導きで、頽廃した社交界や浮薄な民衆とは異なる、理知的で誠実しかし個人主義で貧血したフランスの真髄ともいうべき層が姿を現します。その縮図のような二人の暮らすアパルトマンの住人たちとの人間模様、また彼らの優しい諦念や自身の成功とその虚しさ、オリヴィエの結婚とその破綻の中に人生とは一つの悲劇である、しかし「勇気をもてよ!生は苦しむの価値あり」「生きてその運命を堪え愛すること」という作者の信念が体現され最終巻へ!

  • ベイス

    オリィヴィエという無二の親友をえてクリストフの情緒も落ち着くが、一方で社会への厳しいまなざしと闘争心むきだしの態度はますます拍車がかかる。ちょうど興味関心がある当時のユダヤ人観や仏独の関係史も透けて見えて楽しい。それにしてもクリストフの姿勢は、ややもするとヒヨリそうな日常の自分に叱咤を与えてくれる。長い物語もいよいよ最終巻へ!

  • のっち♬

    「俺には一人の友がある!苦しいときに寄りすがるべき一つの魂を」ドイツとフランス、互いの民衆の精神的な宝であるクリストフとオリヴィエの友情。理解者を得たことにより、頑固なクリストフも他人を思いやる思慮深さや、再会した様々な女性らからも何らかの形で影響される寛容性が身について来ているのが印象的。人が他人によって働きかけるのは、言葉によってではなくその存在によってだ。万人のために鼓動する心の偉大さ、それは人間に対する愛のうちに見出される。「自分の力の範囲を知ってそれを愛することが、すなわち幸福というものだ」

  • クリストフとオリヴィエの友情にまつわる美しい描写が印象的でした。前巻にもあったけど、ロランが登場する部分があって、こういう書き方は当時としては、斬新だったりしたのかなと思いました。だんだんしんどくなってくるも、次で最終巻なので気合いを。

  • みつ

    この巻の冒頭からしばらくはクリストフは登場せず、アントアネットの話に。彼女はこの文庫の第二巻128ページでクリストフが劇場の桟敷席に誘った女性。書き留めたメモを繰ってようやくその場面が蘇る。ここから小説らしい動きが出るが、すぐに中断。作者が小説を書く気がない(p143)というから困惑するばかり。オリヴィエとの同居、彼の結婚を経て、第八巻「女友達」では女優フランソアーズと恋愛関係になるがこれも発展せず。第二巻第3章に登場したミンナ以上に文庫第二巻573ページで登場するグラチアとの再会こそが表題を示すのか。

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