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ジャン・クリストフ 2

ロマン・ローラン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003255520
ISBN 10 : 4003255526
Format
Books
Publisher
Release Date
July/1986
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori

    本巻では主人公に、前巻の友情や恋などの体験が霊感として結晶し溢れ出す内部充実の時が訪れます。しかし豊かな天分と頑健な精神を持った青春の何という傲慢さ!彼は過去や現在の音楽家を批判しドイツの理想主義を否定し孤立することに。その中で自作や叔父を通した出会いから世界を美しいものに見たがる理想主義の悲壮な美を認めるに至りますが、自身は「不幸をも正視しーそして笑ってやる」ような芸術を目指すことを誓います。それは実現できるのか。ドイツを飛出して行ったパリでの孤独、貧窮、衰弱が彼の精神を磨いてゆくのを眺めながら次巻へ。

  • ベイス

    クリストフの正義に照らすと、ほとんどあらゆることが不正義になる。それを包み隠さず相手にぶつけていくから、どんどん孤立していく。それでも彼は戦いを決してやめない。自分に嘘をつかない。そんな姿に、勇気をもらえる。かく在りたいと、励まされる。冗長で、読み進めるのは困難だが、その先に突如として出くわす、奇跡のような場面。シュルツとの出会いと別れ、その余韻冷めやらぬ直後のゴットフリートと盲目の娘との心の交流。ありがとうロマン・ローラン!と心の中で叫ぶ。電車で読んでてずっと目頭抑えるのが大変だった。

  • のっち♬

    あらゆるものを音楽で抽出し種々の世界を包括せんとする主人公。「お前の言うことを聞いているとそれでもドイツ人かと疑われることがあるよ」作品は成熟せず、理解は得られず、悲しみと葛藤を嘗める日々の中、フランス音楽の中に才能と素材を見出す。「人生だ!全人生だ!すべてを見、すべてを知ることだ。真実を愛し求め抱きしめることだ」傲慢な彼に対する小都市の執拗な怨恨は彼を苦しませるが、それもまた生きることに繋がり、その内部の光明の跡を人々の心に残していく。闘争と苦悶に鍛えられながら、新旧両時代の橋梁たるべき魂の彷徨は続く。

  • みつ

    この巻は読むのに時間がかかった。前の巻で導き手となると思われたゴットフリート叔父も、歳の離れた音楽仲間となったシュルツも世を去り、このまま交際を深めるかと思われた幾人かの女性もクリストフから離れていく。音楽家としてある種の傲岸不遜さを持つ彼は、当時の音楽の二大主流と考えられる「ブラームス派」「ワグナー派」のいずれにも批判の眼を向ける。リヒャルト・シュトラウスの名も登場する(p435)から時代は執筆当時をほぼ反映。パリに逃れたクリストフは、仏独両国の文明を対比しつつパリの一種軽佻浮薄な文化にも幻滅し始める。

  • 前巻とは打って変わり、感情の起伏が激しく、ダークなクリストフに戸惑いました。だからこそオリヴィエとの出会いがひき立ち、それが一筋の光であるかのように感じられました。

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