ロバート・m・サポルスキー

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サルなりに思い出す事など 神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々

ロバート・m・サポルスキー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622078326
ISBN 10 : 4622078325
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

面白うてやがて哀しきヒヒとの日々―。ストレスの科学を研究すべく、理不尽だらけの東アフリカの国へ赴いた若き科学者を待っていたのは…。観察対象のヒヒたち、アメリカ人の霊長類研究者、土着の人々が三つ巴で繰り広げる、スラップスティックな日常を綴る。霊長類全員が可笑しくて愛おしくなる、絶品メモワール。

目次 : 第1部 青年期―ヒヒの群れと暮らしはじめた頃(ヒヒの群れ―イスラエルの民/ シマウマカバブと犯罪に手を染めたこと ほか)/ 第2部 サブアダルトの時代(ヒヒの群れ―孤高のサウル/ サムウェリーとゾウ ほか)/ 第3部 頼りない大人の時代(ヒヒの群れ―政権が不安定だった頃/ 巻き上がった爪の男 ほか)/ 第4部 大人の時代(ヒヒの群れ―ニック/ 襲撃 ほか)

【著者紹介】
ロバート・M・サポルスキー : 1957年生まれ。アメリカの神経内分泌学者、行動生物学者。ストレスと神経変性の関連を研究し、その一環としてヒヒの集団の長期にわたる観察とコルチゾール・レベルの調査を続けている。若い時期から有望な研究者として注目を浴び、1987年のMacArthur Fellowship、NSFのPresidential Young Investigator Awardなどを受けている。現在、スタンフォード大学教授(生物学/神経科学/神経外科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • コットン

    ケイさんのオススメ本。ヒヒの群れの観察記であるとともにアフリカの人達との関わりも描かれ、ただの動物学者のノンフィクションものとは異なる静かなユーモアが面白い。アフリカ初日が「案内されたホテルのフロント係に偽の税金をだまし取られ、最初に入った食料品店では店主にぼられ、ウガンダ出身の大学生に金を巻き上げられるという体験」で、「アフリカでの初日を振り返って、わたしはすべてうまくいったと満足していた。」と思える筆者のおおらかさ!。又、ストレスから来る病気を調べるのでヒヒの血液採取のため吹き矢を練習したとか…。

  • こばまり

    1頁に1箇所グフフと笑う抱腹絶倒の回想録なのだが、動物が被る理不尽な痛みや苦しみを弱点とする私には胸のつぶれる記述も多く、殊に最終章は、筆者の気持ちを思うと涙無くしては読めなかった。手に取るのを長々と躊躇していたが名著である。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    児童サービス論の先生がお勧めしてくださった本。「将来はマウンテン・ゴリラになる!」と言っていた研究家がヒヒに旧約聖書の登場人物の名をつけてストレスについて研究した書。しかし、途中で挟み込まれるアフリカ事情は中々、衝撃的である。白人に指の爪を剥がされたと穏やかに話すマスター、言葉を使っても殺されると覚悟した一瞬、マサイ族の文明化、ルワンダの大虐殺、観光化で悪化した人間によるヒヒへの被害という白人によるグローバル社会化の弊害とそれを見ないようにしてきた私たちの社会を克明に抉り出しているからだ。

  • たまご

    神経内分泌学者として、いかにストレスが身体のホルモン環境を変えるのか研究している筆者の、もう研究対象だけとは言えない「彼の」ヒヒの群れの、観察の始まりからおおむね終焉までを、時にユーモアを交え、時に(わりとしばしば?)こんなに感情のままに、起伏の激しさのままに言動して大丈夫なのかと心配になるくらいのストレートな筆致で記載された、すばらしいドキュメントです。タイトルがサルなんですが、触れられているアフリカのいろんな民族、国家など、人間のやっていることは、サルに例えてはサルに失礼かもしれないくらいかなと。

  • 魚京童!

    子どもの頃はサバンナのヒヒになるつもりはまったくなかった。大きくなったらマウンテンゴリラになる、とずっと思ってた。

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